世界的指導者が作るチームの理想像は、織田信長!? 

ラグビーのU20(20歳以下)日本代表を率いるニュージーランド(NZ)出身のロブ・ペニー新ヘッドコーチ(HC、58)が9日、第3回セレクション合宿を行っている千葉・浦安市内で所信表明した。

理想のラグビーについては「テンポを早く」「判断は素早く」「団結力」「ボールを継続する」「接点を動かし、守る的を絞らせない」などと羅列し、U20NZ代表、リーグワンのNTTコミュニケーションズ(現浦安D-Rocks)などを率いてきた将は「違う観点でいくと…」とチーム作りについて切り出した。

「日本の歴史上の有名な人物を例に挙げて『こういったスタイルのプレー、メンタルで戦っていきたい』と話している。容赦せず、冷酷に、スマートに戦えるチームを作りたい」

気になる歴史上の人物について、今度は「1500年代の…」とニヤリ。報道陣から「織田信長?」と名前が挙がるとうなずいた。織田信長は大軍を相手にした桶狭間の戦いで、今川義元を討ち取ったことなどで知られている。

「自分も歴史を学ぶことに興味がある。若い選手たちにとっても自分たちの文化に理解を深め、どのようにして(日本が)変わってきたのかを振り返る、いい機会であると思いました」

23年の最大のターゲットは、6~7月に南アフリカで行われるU20チャンピオンシップとなる。日本はフランス、ウェールズ、NZという強豪と同組。コロナ禍により高校日本代表の海外遠征などが見送られてきた世代となり、ペニーHCは「もちろん勝利するというのは誰もが求めていることだが、現実を見なければいけないこともある。選手たちが今までよりもいい選手になって成長した姿でU20を終え、グローバルの舞台から戻ってこられればいい仕事と言える。その経験を選手たちが将来に生かして、ブレイブ・ブロッサムズ(15人制日本代表)につなげられたら」と長期的な目線での価値を見据える。

今回のセレクション合宿には、東海大大阪仰星高の一員として21年度の全国高校大会優勝を経験したフランカー薄田周希(19=東海大1年)、CTB野中健吾(19=早稲田大1年)、京都成章高から同志社大に進み1年生から定位置をつかんだSO大島泰真(19)らが参加。一芸に秀でた選手を集めた日本協会の発掘事業「ビッグマン・ファストマンキャンプ」で育った197センチ、100キロのロック能勢涼太郎(19=近大1年)らも名を連ねる。

今後はメンバーの絞り込み、海外勢との対戦も予定されており、チーム作りも本格化していく。

全員が織田信長のような志を持ち、世界の舞台へと羽ばたく。【松本航】