来夏のパリ五輪(オリンピック)を目指す22年全日本王者、斉藤立(21=国士舘大)が銅メダルを獲得した。
3位決定戦でユン・ジェグ(韓国)に一本勝ち。4分間の本戦ではポイントこそ奪えなかったが、ゴールデンスコア方式の延長戦で勝った。突入から25秒、大外刈りで背中から畳に落とした。頂点しか見ていなかっただけに笑顔はなく、一方で相手との握手では深々とお辞儀して健闘をたたえ合った。
準決勝では、この大会を制したマルッティ・プーマライネン(フィンランド)に優勢負け。背負い投げで技ありを奪われ、昨年12月の前回大会(エルサレム)に続く2連覇を逃していた。
1回戦から大内刈り、内股からのけさ固めと一本勝ちを重ね、準々決勝では東京五輪銀メダルのトゥシシビリ(ジョージア)に一本勝ち。順調に勝ち上がっていただけに悔やまれる敗戦となったが、切り替えて最低限の表彰台は守った。
影浦心(27=日本中央競馬会)も準決勝で敗れた。世界ランキング1位のテムル・ラヒモフ(タジキスタン)に一本負け。回った3位決定戦ではゲラ・ザアリシビリ(ジョージア)に屈して5位に終わった。
世界ランキング上位者らで争われる大会で、五輪、世界選手権に次いで獲得ポイントが高い。今年はパリ五輪の日本代表選考において重要な位置付けとなっていた。
斉藤は5月の世界選手権(ドーハ)で怪物テディ・リネール(フランス)との対決に敗れた後、すぐ始まった敗者復活戦でも影浦に敗れていた。ただし影浦は当時も5位でメダルを逃しており、直接対決はなかったものの、今回は3位で上回った斉藤が、再びパリ切符争奪戦のリードを広げた。【木下淳】


