スピードスケート女子500メートルで笹渕和花(帯広南商1年)が40秒20をマークし、初優勝した。1年生で同種目を制するのは、帯広三条で15年から高校3連覇し、今年10月の全日本距離別選手権で優勝した稲川くるみ(24=光文堂インターナショナル)以来、8年ぶり。男子は辻本楓芽(白樺学園3年)が優勝した。長距離種目では男子5000メートルで立花英太郎(同)が優勝。女子3000メートルは小島楓(帯広三条2年)が制した。
◇ ◇ ◇
将来有望のスプリンターが順調に滑り出した。1年生の笹渕が女子500メートルで初優勝。苦手とする屋外リンクでも力強い滑りを見せて、2位の河原莉緒(帯広三条3年)に競り勝った。「目標の優勝ができて良かった」。11月下旬から今月にかけてイタリアで開催されたジュニアW杯2戦に出場。初の海外での試合で蓄積された疲労が「タイムに出たのかな」と、目標の39秒台後半には届かなかったが、しっかりと勝ちきった。
1年生が女子500メートルを優勝するのは8年ぶり。今後は大会3連覇と、稲川が持つ高校年代の日本記録38秒22の更新を目指す。自己ベストは10月の全日本距離別で記録した39秒18。目前の38秒台を達成して記録に名を残す。「(38秒台を)目標に頑張りたい」。帯広第七中時代に39秒台を出し注目を集めてきた。「プレッシャーは感じているけど、前向きに考えている。プレッシャーにも負けない自信がある」と、強心臓で周囲の期待に応えていくつもりだ。
将来を嘱望されるホープの目はすでに世界に向いている。ジュニアW杯では2戦目で2位に入り、24年1月22日に韓国で開幕するユース五輪出場権を獲得した。同年代の世界トップレベルの選手とのレースで経験を積む。18年平昌五輪女子500メートル金メダリストの小平奈緒(37)を目標に、世界で活躍するスプリンターを目指している。「みんなから愛される人間性に憧れる。自分もそんな選手になりたい」と将来を思い描いた。【石井翔太】
◆笹渕和花(ささぶち・わか)2007年(平19)12月28日、北海道・帯広市生まれ。5歳でスピードスケートを始める。帯広大正小時代は大正少年団に所属。全日本ノービス女子500メートルで4年時の18年から3連覇。帯広第七中3年時は22年全日本距離別の女子500メートルに中学生で唯一出場し、39秒95をマーク。23年全国中学校大会女子500メートルで優勝。家族構成は両親と兄、妹。156センチ、53キロ。


