今年も12月25日、クリスマスがやってくる。街には装飾されたツリーが設置され、デパートや店に入ると、クリスマスを連想させる音楽が流れている。「クリスマス商戦」という言葉もある全国的なイベントだが、主役の1つがケーキだろう。
21年からWリーグ参入したアランマーレ秋田・小嶋裕二三ヘッドコーチ(HC、56)は「僕がケーキを買って選手に渡しています。何度かフロントの皆さんが食事会をやってくれた時は、かぶって出していないかもしれないですが、24日か25日はケーキを出していると思います」と話した。
アランマーレ秋田は今季、ロースター14選手とスタッフ陣の約20人で戦っている。そのため、基本的に毎月1回、うれしい“イベント”が起きる。選手やスタッフが誕生日を迎えると、小嶋HCが用意した誕生日ケーキを食べるからだ。「ひとつきに3人いる時は、あとの2人には『ごめんね』と言いながら(誕生日が早い人の)日にお祝いしています」。ケーキは約20個購入で約8、9000円するそうだ。
始めたのは00~08年に山形銀行(社会人)でHCをしていた時からという。「ご機嫌取りです。(選手とは)ケーキでつながっています」と笑ったが、経緯を説明した。
「ケーキを食べることは社会人の彼女たちにとって何でもないことですけど、『私はこれを食べたい!』、ワイワイしながら『誕生日おめでとう!』という雰囲気で、みんなでお祝いすることが、チームとしてすごく大切だと思うんです。最近はそういうのがだんだん薄れていく風潮になっていると思うので、少しでも残して(機会を)作ってあげることは大事かなと思います」
誕生日会はシーズン中も実施しており、準備するためにも「(誕生日は)忘れないようにしないといけない」。かつて、ある選手は「(誕生日を)知っていただけてうれしいです。興味がない方は何もしないと思いますし、祝ってくださる心遣いがモテそうです」と喜んでいた。
月1回だが、来年1月は5人が誕生日を迎える「バースデー月間」だ。小嶋HCは「12月と2月はいない。1月は人数も多いので、前半と後半の2回に分けようかなと思います(笑い)」。バスケットに情熱を注ぎ、練習や試合中は真剣な表情の指揮官。たまには、ケーキのように甘くなる。【相沢孔志】


