春の全国選抜大会覇者の桐蔭学園(神奈川)が、松山聖陵(愛媛)を圧倒して順当に3回戦に進んだ。
優勝候補筆頭に挙げられる桐蔭学園は、開始直後から世代屈指の力を見せつけた。前半1分にWTB古賀龍人(2年)がトライして先制すると、同3分にはロックの中野誠章(3年)が2つ目のトライ。強烈なタックルで松山聖陵のミスを誘い、奪ってからは多彩でスピーディーなパス回しで翻弄(ほんろう)して前半だけで8トライを決めた。
FWの力とBKのスピードで相手を上回り続ける戦いに、藤原秀之監督(55)は「久々の公式戦で良かったなという感じ。狙い通りシンプルに戦えた」と話した。
後半に入っても桐蔭学園の勢いは止まらない。後半3分に申驥世(しん・きせ、2年)がラインアウトからつないだボールを受けて抜け出し、ゴール右へトライ。同9分にもゴール前のスクラムから押し込んでトライを決めて加点。その後も左右両サイドを破って3つのトライを重ねた。
攻撃のリズムを作ったSO萩井耀司(3年)は「自分たちの強みのラグビーを、60分間通してできた。次の試合にいい感じで進める試合運びが、できたと思います」と納得した表情で話した。
大会前には、W杯フランス大会に出場したOBの日本代表3人から激励された。11月21日に母校を訪れた松島幸太朗、斉藤直人、堀越康介から学んだのは「準備の大切さ」だったと萩井は言う。
「(斉藤)直人さんが言っていたのは、流(大)さんがけがをしてしまった時に『急にスタメンになっても自分のプレーができたのは、しっかり準備できていたから』と教えてくれた。準備が大事なのはどのカテゴリーでも同じだと思うので、しっかりやっていきたいです」
桐蔭学園の目標は、もちろん日本一。注目を集める中での戦いにはなるが、萩井は「やりにくさはない。自分たちのラグビーをして、優勝に向けて頑張るだけ」と言い切った。おごることなく、集中した準備で大会に入った桐蔭学園が、好スタートを切った。【永田淳】


