1勝1敗で迎えた最終第3戦で千葉ジェッツ(ワイルドカード)が宇都宮(東地区1位)を再延長の末に破り、5度目の準決勝進出を果たした。日本代表PG富樫勇樹が延長戦だけで3本の3点シュートを決め、宇都宮を振り切った。同じく1勝1敗だった琉球(西地区2位)とA東京(東地区2位)は、琉球が1点差で制して勝ち上がった。準決勝は琉球-千葉J、名古屋D(西地区1位)-広島(ワイルドカード)で行われる。
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2度の延長戦に突入し、プライドがぶつかり合う死闘。最後は富樫の勝負強さが勝敗を分けた。宇都宮の比江島が5つ目のファウルで退場を余儀なくされた直後、富樫が延長戦だけで3つ目の3点シュートを決める。残り1分弱で9点差をつけ、宿敵に引導を渡した。
「プレーのことはほとんど覚えていない。両チームが死力を尽くした」。両チーム最長の47分2秒プレーして20得点、12アシスト。11日の第2戦終盤には足をつるシーンも「延長戦になったら不思議に足が動き始めた」と気力で乗り切った。
2季前の屈辱を晴らした。地区優勝しながら、ワイルドカードの宇都宮に準々決勝で敗退。宇都宮には過去2度、準々決勝で負けており、まさに「鬼門」だった。「宇都宮に比べて何が優れていたか分からない。1つ1つの積み重ねの結果」。富樫は自分のシュートだけでなく、チーム全員で勝ち取った勝利を強調した。
レギュラーシーズン4戦4敗だった宇都宮に、天皇杯の準決勝も含め、短期決戦では3勝1敗。パトリック監督は「何度も負けそうだったが、最後にビッグショットが出た。25年間のコーチ経験の中でこんなにエキサイティングな試合はない」と興奮冷めやらぬ表情だった。【沢田啓太郎】


