国内最高齢100歳のバスケットボール競技者、在間弘さんが12日、札幌・北海きたえーるで引退試合に臨んだ。Bリーグ1部レバンガ北海道のホーム滋賀戦の前座イベントで、所属先のシニアチーム「札幌ロートルズ」のAとBチームの対戦でBチームの選手として出場した。今年1月の誕生日に節目を迎え、引退を決めた在間さんの最後の試合は4クオーター(Q)計34分間の試合で、フリースローの場面で10度登場。29本中9得点を決めて、36-33の勝利に導いた。
試合を終えると「レバンガさんのおかげで、私の引退の試合をこんな晴れがましいコートでフリースローをやらせていただき、感激でいっぱいです」とあいさつした。レバンガ北海道折茂武彦社長(54)から年齢と同じ100番のユニホームを贈呈されて喜んだ。
北海道の現和寒小6年だった12歳の時にバスケットボールと出会った。小さい時は病弱だったが、「バスケットボールをすれば背が大きくなるぞ」と教諭から誘われて競技を始めた。
戦時中はバスケットボールは「外来スポーツ」として試合などが中止。そんな中でも「体育館のコートでシュート練習をしたりした」と当時を振り返る。札幌師範学校(現北海道教大札幌)在籍中に「学徒出陣」によって、45年4月に仙台陸軍予備士官学校に入校し、同年8月に終戦。「半年訓練して戦地へ送るシステムだった。もう半年あの戦争が長く続いたら、私はこの世にはいなかった」と、しみじみ語る。
札幌師範学校卒業後は体育教師として教壇に立ち、部活動でバスケットボールを指導し、北海道のバスケットボール発展に大きく貢献した。12歳からプレーを続けて、88年間の競技人生を「100点だと思っています」と、胸を張ってコートを去った。【保坂果那】
◆在間弘(ありま・ひろむ)1925年(大14)1月19日、北海道和寒町生まれ。現和寒小6年だった12歳からバスケットボールを始める。札幌師範学校卒業後、45年9月に現風連中に体育教師として赴任する。その後、旭川商高などでバスケットボールを指導。家族は妻と2女。158センチ、62キロ。長寿の秘策は「規則正しい生活をすること」。


