【ボストン=松本航、藤塚大輔】開催国の世界王者イリア・マリニン(20=米国)が、圧勝で大会2連覇を成し遂げた。今季自己ベストのフリー208・15点で合計318・56点。2位のミハイル・シャイドロフ(20=カザフスタン)に31・09点もの大差をつけ、史上22人目の連覇史に名を刻んだ。日本の鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)は3位だった。

米国勢は前夜、女子のアリサ・リュウがSP、フリーともに1位の総合222・97点で完全優勝。同国の男女アベックVは1996年のトッド・エルドリッジとミシェル・クワン以来29年ぶりとなった。

優勝インタビューでは、マリニンとリュウが2018年のアジアン・オープン・トロフィー(アジア杯)アドバンスド・ノービスの部でアベックVを決めた時の記念写真も紹介された。当時、マリニンは13歳でリュウは12歳。20歳と19歳になって、そろって世界の頂点に上り詰めた。

快挙は、仲間たちに、犠牲者にささげた。今年1月に米旅客機事故が発生。首都ワシントン近郊で小型旅客機と陸軍ヘリコプターが衝突し、強化合宿に参加後の帰途で搭乗していたフィギュアスケート関係者28人の尊い命が失われた。

今大会初日には追悼式典も当地で行われ、悲劇に巻き込まれた地元クラブの選手、コーチと映像や写真で別れを惜しんでいた。約1万8000人を収容する会場も連日満員。自国開催の熱狂とともに結果で、せめてもの哀悼の意を示した。