フィギュアスケートのペアで愛称“ゆなすみ”の長岡柚奈(ゆな、20)森口澄士(すみただ、23)組(木下アカデミー)が22日、ミラノ・コルティナ冬季五輪最終予選が行われた中国・北京から帰国した。
今大会で26年五輪の日本ペア2枠目を獲得。快挙達成に長岡は「世界選手権で挫折を味わって、やめた方がいいんじゃないかと考えたけど、すみくん(森口)が止めてくれた。(今予選までに)『変われなかったら私はやめる』と言ってきたけど、五輪の枠を獲得できて、少しは変われたんじゃないかなと思うので、諦めなくて良かったなと思っている」と振り返り、森口「世界選手権と同じ経験をしないように強くなりたい気持ちは2人にすごくあった。自分たちを信じてフリーに挑んだ」と話した。
五輪枠獲得の夜は愛飲するビール「サッポロクラシック」で祝杯を挙げたことを伝えていた森口はこの日、ビールに関する秘話を明かした。
自ら「1つおもしろいエピソードがあって」と切り出し、森口はビールの購入から移動までのできごとを説明した。現地に向かう前、立ち寄った店で「サッポロクラシック」を見つけて「これで絶対に祝う」と、350ミリ缶を3本購入。これをキャリーケースに詰めて、現地に向かった。
思わぬトラブルに気づいたのは、現地に到着した時だった。「行きの飛行機で(缶に)穴が開いちゃって、爆発していた(笑い)」。3本のうち1本からビールが漏れ、試合用の衣装は分けていて無事だったというが「80パーセントの服は全部ビールだった(笑い)」。早々からアクシデントに見舞われることになり、チェックインと同時にホテルのクリーニングサービスを利用することになったいきさつを明かした。
しかし意外にも、このトラブルがリラックスにつながった。「いろんな人にその話をしていたら『神様が先に祝杯を挙げてくれている』と言われて、『ほんまにそうなんかな』と思った。そこで僕の緊張がちょっと落ち着いた。それを信じて、いけるつもりで試合に入った」。ネガティブに考えてしまいそうなアクシデントでさえも前向きに捉えられることが、五輪枠につながったと笑った。
そんなポジティブ男は、五輪に向けてもプラス思考で取り組んでいくつもりだといい「自分たちができる最高のものを本番で出せるように頑張りたい」と意欲を語った。


