柔道の世界選手権第2日は5日、アゼルバイジャンのバクーで行われ、男子66キロ級の阿部一二三と、妹で女子52キロ級の阿部詩(ともにパーク24)が優勝した。阿部一は日本男子単独最多となる5度目、詩は2年連続6度目の大会制覇。3年ぶりに、そろって世界一に輝いた。

29歳の阿部一は準決勝で前回覇者の武岡毅(パーク24)に優勢勝ちした。決勝はダビド・ガルシアトルネ(スペイン)に一本勝ち。初戦の2回戦から5試合を制し3年ぶりの優勝となった。武岡は3位決定戦を制した。

26歳の阿部詩も初戦から5試合を勝ち抜いた。決勝はアリアネ・トロソレル(スペイン)に延長の末に辛勝。優勝回数は日本女子最多7度の谷亮子にあと1と迫った。

○…女子52キロ級の阿部は薄氷を踏むような勝利を重ねて6度目の頂点にたどり着き「これまでの世界選手権で一番苦しかった」と吐露した。準々決勝は豪快な投げ技を食らって技ありを取られ、敗戦目前だった残り4秒で相手に三つ目の指導が出て辛くも突破。決勝も攻めあぐね、3分を超えた延長戦の末に指導3の反則勝ちとなった。

徹底的に研究される立場。相手にさまざまな対策を打たれ、畳の上で恐怖心が芽生えたという。「勝負って簡単じゃないよな、というのをすごく味わった。このままでは五輪の金メダルは取れない」と危機感を漂わせた。