スポーツクライミングの今季最終戦として、日本で2年連続開催される「ワールドクライミング グランドフィナーレ 福岡 2026」が5日に開幕する。会場は福岡県飯塚市の筑豊緑地公園/いいづかスポーツ・リゾート ザ・リトリート。8日までオリパラ一体の総合大会として実施される。
世界ランキング上位から選ばれた6カ国が参戦。男女混合の国別対抗戦として今年もチームボルダーと同リードの2種目が行われ、団体戦の世界一を争う。
パラクライミングも、昨年のエキシビションからワールドクライミング・パラシリーズ(旧ワールドカップ)の最終戦(第5戦)に格上げ。リードのシリーズ年間王者が決まる戦いとなった。
ともにワールドチャンピオンを決める舞台。開催に向けて奔走してきた運営担当者に、準備状況や大会の見どころを聞いた。
Q 特徴的な試みは
A パラクライミングを日本で認知してもらうための体験会も盛り込みたい、と提案しました。真剣勝負の競技の中に、そのような施策を組み込むことは、連盟としては受け入れたくないのが普通だと思います。しかし、競技に影響のない範囲であれば、と許容してくれたので「試登券」の販売など、来場者に楽しんでいただく催しも用意できました。前向きに考えてくれる連盟でありがたかったです。
Q パラクライミングの競技人口は
A パラのジャパンカップ、日本シリーズに参加している選手は40人弱です。それが、ほぼ日本のパラクライミングの競技人口になります。日本ではパラクライミングという競技自体、あまり知られていないところです。その中で今回のように公式の国際大会になれば、露出も変わってくる。報道で知り、新しく競技を始めてくれる選手が出てくることに期待しています。
Q 競技の現状は
A 日本代表選手の中には、他のスポーツから転向してきた選手や、他を続けながら並行している選手がいます。パラ選手は、いろいろな競技を掛け持ちしているケースも多い世界。その中の1つとしてパラクライミングを選んでもらえたら。各競技に生かすトレーニング機会としても、すごくいいスポーツだと思います。
Q 地域住民にも気軽に観戦してもらう環境を整えた
A 昨年は県民招待(無料)もやりましたが、今年は県民向けの特典付きチケットを用意しました。観戦+ドリンク1杯無料という内容です。大会を見に来ることを目的にするより、何となく、もう、ふらっと遊びに来ていただきたくて。会場の公園は利用者も多いので、ちょっと寄って、立ち見席のハイテーブルでドリンクを楽しみながら、迫力あるクライミングを体感していただければ。市民の方々に、とにかく気軽に見てもらいたいという思いを込めたチケットです。10月10日から販売しています。
Q 選手が巨壁を登っていく雄姿を、目の前の特等席で楽しめる「クライマーシート」(高さ約5メートルの壁で計5課題に挑むボルダー)や「そびえるシート」(命綱を着けて12メートル超の壁を登るリード)をはじめ、学生料金も含めて多様な席種が用意されている
A 飯塚は、正直まだクライミング文化が根付いている地域ではありません。その中で、少しでも見やすく、分かりやすく、触れてもらいたい。チケットの名前やネーミングにも、そのような思いを込めました。
Q 昨年は世界王者の安楽宙斗が、目隠しをしてパラクライミングを体験する機会もあり、盛り上がった
A 昨年のようなエキシビションは今年は予定しておりません。ただ、最終日の8日、午後7時から「クロージングバンケット」を設けて、選手のトークショーのようなものを盛り込む予定です。ぜひトップクライマーの方々と触れ合える機会に、お越しください。
■大会名称 ワールドクライミンググランドフィナーレ福岡 2026(World Climbing Nations Grand Finale FUKUOKA 2026/World Climbing Para Series FUKUOKA 2026)
■日程 2026年11月5日(木)~8日(日)
□5日(木)午前9時~パラクライミング予選
□6日(金)午前10時~パラクライミング決勝
□7日(土)午前9時30分~チームボルダー予選、午後2時30分~決勝
□8日(日)午前9時30分~チームリード予選、午後3時~決勝、午後7時~クロージングバンケット
※7、8日は予選と決勝が入れ替え制。それぞれチケットが必要
■会場 筑豊緑地公園/いいづかスポーツ・リゾートザ・リトリート(福岡県飯塚市仁保8の37)


