スーパーラグビー(SR)の主催者は22日、20年シーズンを最後に日本チームのサンウルブズを除外することを発表した。

日本代表強化の柱として16年シーズンから5年契約で参戦。日本ラグビー協会は21年シーズン以降も継続を目指したが、更新できなかった。

日本協会はこの日、SRの発表を受けて緊急会見。坂本典幸専務理事は「残念なことだが、更新条件が合わなかった」と説明した。サンウルブズ除外でリーグ再編を目指すSR側からは残留の条件として「再編により増加するはずの放送権料」と「各チームの日本への渡航費、滞在費」の負担を求められた。額は明らかにされなかったが、推定年間10億円。「要求はのめなかった」と話した。

参戦1年目から苦戦を続けたサンウルブズだが、昨季は初の3勝。今季はここまで1勝4敗ながら、世界のトップ選手と真剣勝負する経験は貴重だった。除外によって、代表強化は停滞する。坂本専務理事は「代表強化の道筋はつくる」とワールドラグビーによる「ネーションズ選手権」に期待したが、それもまだ不透明だ。新たなファンも獲得し、盛り上がりつつあったサンウルブズだけに、除外の喪失感は小さくない。