ラグビーの南アフリカ代表(世界ランク5位)が17日、W杯準々決勝の日本戦(20日、東京・味の素スタジアム)のメンバーを発表、最強布陣で3度目の大勝負に臨む。

都内での会見で、エラスムス監督は各選手の名前を読み上げずに「イタリア戦と同じ23人で戦う」と発表した。49-3で快勝した4日のイタリア戦で足首を負傷した快足WTBのコルビが先発復帰。世界最強フッカーのマークスが控えに入るなど万全の態勢で挑む。

日本を含む各チームは試合の2日前にメンバー発表するが、南アは昨年3月のエラスムス体制となってから「3日前制度」を導入。発表を早めることで、選手に落ち着いて試合へ備えさせる狙いがある。チーム内には、日本がスコットランドに勝利した13日夜にメンバー発表した。「既に準備は終わっている。何も隠すことはない。日本が我々のメンバーを見て変更するかどうかは関係ない」。2度の優勝を誇る強豪としての強い自信を示した。

15年大会で日本に歴史的敗北を喫し、9月のテストマッチでは41-7で大勝した。3度目の勝負となる今大会は1次リーグで最多185得点、最多27トライをたたき出すなど超攻撃的だ。3度目の栄光を見据えて名将は「体の強みを生かして戦うだけ。日曜はフレンドリーな試合にはならないだろう」と予告した。【峯岸佑樹】