日本(世界ランク13位)が2大会連続の8強に王手をかけた。過去5勝12敗、7月の前哨戦でも敗れたサモア(同12位)に28-22で勝利。試合当日に副将で先発予定だったSH流大(31=東京SG)が右ふくらはぎの負傷で欠場となったが、FBレメキ・ロマノラバ(34=NECグリーンロケッツ東葛)などが躍動した。
D組2位での1次リーグ通過へ、10月8日にはアルゼンチン(同9位)との最終戦(ナント)。勝利し、自力で次のステージに進む。【トゥールーズ(フランス)=松本航】
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FBレメキが有言実行の「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)」で大暴れした。
前半13分に左サイドを突破し、1度は倒れながらも起き上がって15メートル前進。先制トライにつなげると、32分にも右サイドを崩した。仲間を勢いづけて2トライ目を演出。4年前のサモア戦でもPOMに輝き、試合2日前に「今回ももらうから楽しみにしておいて」と予言していた。
画面越しで「恵梨佳、アイラブユー!」と妻に伝えると「今回もノートライだけどもらって…。全然うれしい」と笑顔を見せた。
根底にある信頼は崩れなかった。
4年前は主力だったが、今回が21年オーストラリア戦以来の先発。代表からも遠ざかり、復帰した今年もW杯まで出場機会がなかった。
「去年はさすがに(代表のキャリアは)終わりと思った」
それでも5月閉幕のリーグワンで全18試合にフル出場し、経験値にSH以外のBKをカバーできる万能さが評価された。前戦のイングランド戦でFBマシレワが負傷交代。試合に飢えながらも、準備を怠らずに歩んできた。
「今までのきつい練習は、今日のためにあったと思う。きつい合宿を、ちゃんとやってきた。何よりも、ラグビーを楽しんでいる」
8月のW杯代表決定時、小学6年生の長男が泣いて喜んでくれた。2年前から「W杯に出てほしい」と言われてきた。右耳の後ろに「家族」と刻む父親は強く、頼りになる。




