【トゥールーズ(フランス)2日=松本航】ラグビーW杯フランス大会で2大会連続8強に王手をかける日本代表(世界ランク12位)が“シン・スクラム”の神髄を見せる。
勝利で1次リーグ突破の8日アルゼンチン(同9位)戦(ナント)へ本格始動。公開された15分でFWはタックルを繰り返した。この日、戦友を意味する「ブラザーフッド」をセットプレーの合言葉に決め、プロップのクレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ)は「6人のプロップがいる。誰が出てもいいよう、毎日準備している」と言い切った。
7年前の秋、ジョセフ・ヘッドコーチ体制初のテストマッチがアルゼンチンだった。その試合も20-54で敗れ、戦績は1勝5敗。
日本は長谷川慎コーチ(51)の指導で組む前の距離や姿勢を究め、16年から増やしてきた単語を用いて組みながらでも8人の方向性を一致させる。同コーチは「イングランドはうまい。サモアは重い。アルゼンチンは気持ちと熱さ。姿勢を崩しても、無理やり押してくる。今の日本は(相手の強みを)消せる」。スクラムの反則がPGの3失点につながる危険があり、組み終わる瞬間まで力を絞り出す。
層の厚みは増した。控えからの出場が続くバル、ミラーの両プロップも練習でもまれ、長谷川コーチは「(2人の所属の)パナソニックに強くして返す。いいプレゼント」と笑った。
敗れれば現体制は解消。7年間の集大成を見せる時だ。




