新日本プロレス
New Japan Pro-Wrestling
    NEXESS    
◇東京ドーム◇2004年5月3日(月)◇15:00 ◇観衆 5万人

武蔵、柴田にKO勝ち! サップはIWGP初防衛

 新日本vsK−1・4番勝負は2勝2敗の引き分けとなった。メーンで行われた王者ボブ・サップ(K−1)対挑戦者中邑真輔(新日本)によるIWGPヘビー級選手権試合はサップが中邑の関節技をパワーで跳ね返し圧勝。セミファイナルの柴田勝頼(魔界倶楽部)対武蔵(K−1)戦は、武蔵が2Rに左ハイキックで柴田をKO。K−1日本人最強の称号を守った。棚橋弘至対ショーン・オヘアーによるプロレス対決は棚橋がドラゴンスリーパーでオヘア−からギブアップを奪い、吉江豊対ザ・コンビクト・ノルキヤ戦は、吉江がキャメルクラッチで仕留め2勝2敗の五分に終わった。

写真=サップ(手前)は中邑に強烈なラリアットを決めて場外へ落とす(撮影・柴田隆二)

▽第11試合 新日本vsK−1・4番勝負 − IWGPヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
○ボブ・サップ
(王者=K−1)
12分31秒 
体固め
中邑真輔×
(挑戦者)
 中邑がサップの前に轟沈した。中邑は開始直後にサップの足の間をもぐって後ろに回り、そのままスリーパー。これば背中をコーナーに打ち付けられて、投げを打たれた。マウントの取り合いから中邑はヒザ十字、腕ひしぎを狙っていくが、怪力の前に跳ね返された。シャイニングトライアングルを振り払われ、ダブルドロップキックで場外に落とされた。さらにエプロンからもラリアットで叩き落されると、花道で反撃のシャイニングトライアングル。リングに戻ると、腕ひしぎ、三角締め、変形腹固めと攻めたが、これも力で外された。万策尽きたところに豪腕ラリアットを受けて270度回転。フロントスリーパーからDDT、腕ひしぎとサイド反撃を試みたが、2発のパワーボムをもろに受けてピンフォール負けした。

◆サップのコメント「厳しかったが、いい試合だった。中邑は想像以上のスタミナでネバーギブアップ精神を感じた。一番大事なのはベルトを守ったこと。このベルトを守るのみならず、全ての格闘技のチャンピオンを目指します。(次は)明日から藤田戦に向けて頑張る」

◆中邑のコメント「強かった。さすが格闘技もできるアスリート。ただのK−1戦士じゃない。プロレスファンには悪いが、プロレスラー、サップをリスペクトする。(関節技にこだわったのは)どうしてもサップの口からギブアップという言葉を出させたかった。テクニックがパワーに勝てないというより、パワーを封じるテクニックが身についていないという感じ。まだまだ。イグナショフ戦は試合内容で圧倒するしかない」
▽第10試合 新日本vsK−1・4番勝負(1回3分・ラウンド無制限)
×柴田勝頼
(魔界倶楽部)
2回2分 
KO
武  蔵○
(K−1)
 1R3分、無制限ラウンド。寝技は20秒まで、という特別ルールで試合がスタート。1R、柴田は、武蔵の左ミドルを受けながら、タックルからマウントを奪うと、逆十字。逃れようとする武蔵を離さず三角締めに。これは20秒ルールによりブレーク。さらにタックルからアキレスケン固めに持ち込んだが、これも20秒の壁に阻まれ攻めきれなかった。1R終了間際に左ヒザ蹴りでダウンを奪われた。2Rに入ると武蔵にヒザ蹴りを集中されてダウン。さらにローキックから左ハイを側頭部に受け、KO負けした。

◆武蔵のコメント「会見が終わって以来、仕返しをしようと考えていた。初めてのルールだったし、グランドをやられた時は焦った。K−1ファンのためにも必ず勝とうと思った。(柴田の印象は)天田戦を見てガッツがあると思っていた。ガッツはあると思った。打撃では負けられないし、負けるとも思っていなかった」

◆柴田のコメント「記憶がない。負けました。すいませんでした。強かったです。死んでない、何度でもやってやる。何度でもやらせろ。このままじゃ終われない。MMAでも何でもいいからやらせてください」

写真=武蔵(左)は柴田勝頼に左ひざげりを決めダウンを奪う(撮影・塩畑大輔)
▽第9試合 新日本vsK−1・4番勝負(時間無制限1本勝負)
○棚橋弘至
 
7分39秒 
飛龍裸絞め
ショーン・オヘアー×
(K−1)
 棚橋が、K−1が送り込んだプロレスラー、オヘアーをドラゴンスリーパーで仕留めた。パンチ、キック、ヒザ蹴りを多用し、序盤はつけいるすきを与えなかったが、ドラゴンスクリューで活路を見いだした棚橋は、ドロップキック、ジャーマンで流れを変え、最後はドラゴンスリーパーでギブアップを奪った。

◆棚橋のコメント「WWEでやっているだけあって、弱くない。いい印象を受けた。うちに欲しい。あばらを痛めていて、スワントーンボムをよけてしまったが、受けきって立ち上がりたかった。倒すことより、倒されて立ち上がった数の方が大事。やりたいことは伝わった」

◆オヘアーのコメント「棚橋はラッキーだった。新日本、K−1関係なく悔しい。私はすぐに戻ってくる。新日本という枠に限らず戦っていく」
▽第8試合 新日本vsK−1・4番勝負(時間無制限1本勝負)
○吉江 豊
 
3分31秒 
ラクダ固め
ザ・コンビクト・ノルキヤ×
(K−1)
 吉江がK−1戦士ノルキヤからギブアップを奪った。開始早々にヒザ蹴りからの左フックでコーナーに崩れ落ちてひやりとさせられたが、続く攻めを場外にエスケープして仕切り直し。ノルキヤの蹴りを受け止めて倒すとそのまま腹部に150キロのヒップドロップ。逆片エビと攻め立て、いったんは反撃を受けたが裏拳連発からバックドロップ。さらにはコーナー最上段からのボディープレスを見舞い、最後はキャメルクラッチで新日本に勝利をもたらした。

◆吉江のコメント「K−1とは4番勝負なのに、他の3人しか注目されていない。(異種格闘技戦について)全部がプロレス。おちょくって出てくる奴はどんどんつぶす。(今後のK−1との戦いは)来るならやる。どこかに行ってやることはない。新日本が1番だと思ってやっている。1番上が下に噛みつく必要はない」
▽第7試合 IWGPタッグ選手権試合(60分1本勝負)
高山善広
○鈴木みのる

(王者組)
15分50秒 
体固め
蝶野正洋
村上和成×

(挑戦者組)
 高山、鈴木組が2度目の防衛に成功した。序盤、鈴木、村上が張り手、パンチの応酬から卍固めのかけ比べ。中盤は村上がハイキック、蝶野がケンカキック、STFで試合を引っ張った。終盤にはいると高山がパワーを全開。蝶野をダブルアームスープレックス、逆十字、胸への重いキック。鈴木も蝶野にバタフライロックを決めて試合の流れを変えた。最後は鈴木が村上の蹴りを耐えて逆落としからのスリーパー。さらにゴッチ式のパイルドライバーで3カウントを奪った。

◆高山のコメント「弱い奴に勝っても面白くない。KINGofSPORTSもK−1やPRIDEに取られている」

◆鈴木のコメント「1シリーズ組ましてみろ。日替わりで相手にしてやる。バカにしているのに、かかってくる奴がいない。(新日本は)鬼の住む場所じゃなくなっている。魂が抜けている奴らばかり。K−1やPRIDEに負けてるんだよ。取り返すんだったら、取り返してみろ」
▽第6試合 Burning Hatred(30分1本勝負)
○永田裕志
ケンドー・カシン
14分58秒 
岩石落とし固め
佐々木健介
中西 学×
 永田、カシンが仲間割れに見せかけた作戦を勝利を呼び込んだ。序盤はタッチワークを行っていたが、突然カシンがリングを降りて花道を下がり始めた。セコンドに促されてフェンス内には戻ったが、2人がかりで攻められる永田の救出は行わなかった。だが、敵視する中西がジャンピング・ニーパットからラリアット、アルゼンチン・バックブリーカーで永田をギブアップ寸前までに追い込むと、突如試合に復帰。中西に白い粉の目潰しを浴びせると、佐々木をコーナーでタランチュラに絡めとリ、好アシスト。その間に永田が中西を延髄からバックドロップに仕留めた。

◆永田のコメント「中西が本気になった。これでカシン戦を終わりにするのかに注目。自分のポジションを考えろ。(カシンと戦って)現実が見えたんじゃないか。いろいろやりたいならしっかりしろ。先が見えない戦いは意味がない。革命より自分を変えろ。(カシンとは)タッグベルトを獲りに行きたい」

◆中西のコメント「あれがあいつらのやり方だろ。あんなやり方しかできないのか。新日本はストロングスタイルじゃないのか。あいつらがやっているのはなんだ。(永田のコメントを聞き)ふざけんな。都合のいいこと言ってんじゃねえ。何でも思い通りになると思うな。おまえらがやった試合は最低だ」

◆健介のコメント「あれは試合かという感じ。あんなトリック使わないとだめなの。途中で力が抜けた。気持ちよくない」
▽第5試合 モンゴル相撲vs大相撲(30分1本勝負)
ドルゴルスレン・スミヤバザル
○ドルゴルスレン・セルジブデ
8分32秒 
片エビ固め
天龍源一郎
ミング×
 スミヤバザルのプロレスデビュー戦。まずはセルジブデとミングが豪快な体当たり合戦。スミヤバザルに交代すると、スミヤバザルは天龍を指名。タックルから、天龍のお株を奪う逆水平を連発。天龍もパンチから突っ張り、逆水平チョップを返し、さらには延髄を連発。これに我を失ったスミヤバザルは場外からイスを持ち出したが、天龍がトペで阻止した。最後はセルジブデがミングをブレーンバスターで仕留め、リングサイドで観戦した横綱朝青龍に祝福を受けた。

◆スミヤバザルのコメント「新日本のリングに上がれて最高。今後も上がりたい。サップがベルトを獲るなら俺も獲る。目標はIWGPベルト」

◆天龍のコメント「(スミヤバザルは)力はある。もっと違う形でやりたかった。(安田がセコンドについたことについて)感謝している。心強かった」

◆ミングのコメント「日本に戻ってこられてうれしい。天龍と組めてうれしい」

◆安田のコメント「これからは天龍さんについて、まじめに更正したい」
▽第4試合 遺恨勝負(30分1本勝負)
○ジョシュ・バーネット
 
13分13秒 
反則
ケン・シャムロック×
(魔界倶楽部)
 初代パンクラス王者シャムロックと、現王者バーネットのシングルマッチは、シャムロックのレフェリーへの暴行により、バーネットが反則勝ちを収めた。序盤からテイクダウンを奪い合い、足を取り合うというサブミッション対決。中盤からはシャムロックの右ハイが冴えた。これに対しバーネットもハイで対抗。試合に動きが出た直後にロープブレークを指示するレフェリーにシャムロックが暴力をふるい反則決着となった。

◆バーネットのコメント「思った通りの試合運びではなかった。エスケープがなくても勝っていた。強かった。日本で戦ったなかで1番強かった。(ノールール金網戦要求に)問題ない。(日本語で)イツデモドコデモヤッテヤル」

◆シャムロックのコメント「試合運びは残念だった。1対1でやりたかった。戦略的にいけばよかった。(ノールール金網戦要求について)ロープエスケープに不満がある。逃げ道のないゲージでということで希望した。早くやりたい」
▽第3試合 Jr.ドリーム対決 重鎮vs超新星(30分1本勝負)
○獣神サンダーライガー
 
7分27秒 
逆エビ固め
中嶋勝彦×
(健介OFFICE)
 超新星と呼ばれる中嶋の新日本デビュー戦。まずは張り手、ドロップキックで機先を制したが、すぐさまキャメルクラッチ、ロメロスペシャルで反撃された。得意の左ハイキックでライガーをダウンさせ、さらにドロップキック、ジャーマンと攻め立てたが、逆エビから浴びせ蹴りを受けて動きが止まった。北斗、健介がセコンドとして声援したが、再度の逆エビ固めを抜け出すことは出来なかった。

◆中嶋のコメント「全然、力が違います。(ライガーの)存在が大きいことを実感した。新たな気持ちでスタートを切ったので、結果は良くなかったが思いっきりやれた。今はいろんな試合を経験したい。(将来は)ヘビー級のトップに立ちたい」

◆ライガーのコメント「健介オフィスにいるより、ヤングライオンの中に入ってやれば伸びる。(中嶋は)緊張していた。最初は目をそらした。まだ5、6試合しかやってないが超新星だと思う。根性はすごい。将来性は十分ある」
▽第2試合 New Japan vs MAKAI−World−Class 新大巨人伝説(30分1本勝負)
天山広吉
西村 修
×真壁伸也

 
7分7秒 
体固め
ジャイアント・魔神
スーパー・ストロング・魔神○
ニュー・ストロング・魔神

(魔界倶楽部)
 ニュー・ストロング・魔神が試合をリードした。ジャイアント・魔神の顔見せ終わると、西村をベアハッグからスリーパー。さらに天山、西村をまとめてラリアットで吹っ飛ばした。最後は真壁にジャイアントと2人がかりでチョークスラム。さらにエルボードロップをたたきつけ完全ピンフォール勝ちを奪った。試合後ジャイアントは自らマスクを外し、サングラス姿ながら幼さの残る素顔をあらわにした。

◆星野総裁「正体を明かすわけにはいかない。天山、西村、真壁、力の差は歴然。もっと上を目指す。片っ端からつぶす。1人残らずつぶす」

◆ジャイアント・魔神のコメント「(今日の試合は)よかった」

◆ニュー・ストロング・魔神のコメント「とてもいい試合だった。総裁からはできるだけ痛めつけるように指令を受けた」
▽第1試合 Jr.ヘビー・オールスター頂上タッグ(30分1本勝負)
金本浩二
ウルティモ・ドラゴン
○アメリカン・ドラゴン
18分40秒 
足固め式岩石落とし固め
ヒート×
タイガーマスク
丸藤正道
 ジュニアの千両役者が勢ぞろい。まずはタイガー対ウルティモで小手調べ。以後、ヒート対金本、丸藤対金本、丸藤対Aドラゴン、ヒート対ウルティモと目まぐるしい攻防。互いにもち技、持ち味を発揮。終盤はAドラゴンが出ずっぱりとなるなか、ウルティモはタイガーにラ・ケブラーダでしかりと自己主張。最後はヒートの腕ひしぎ逆十字固めから2度救出されたAドラゴンが2発のロック式バックドロップでヒートから3カウントを奪った。

◆丸藤のコメント「金本とはここで終わりたくない。(にらみ合いは)お互いの意思表示。倒さなくてはいけない相手。タイガーとは次は試合をしたい」


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