「JR HAKATA CITY Presentsレスリングどんたく2024」(5月3、4日、福岡国際センター)で行われる5大王座戦(IWGP世界ヘビー級、IWGP GLOBALヘビー級、NEVER無差別級、NJPW WORLD認定TV、IWGPタッグ)の公開調印式が2日、JR博多駅前広場で行われた。

ジョン・モクスリーのIWGPヘビー級王座に挑戦するハウス・オブ・トーチャー(HOT)の成田蓮は不敵な笑みを浮かべながら「オイ、まずよ、モクスリー、よく俺のIWGPのベルトを血で汚すことなく、今日ここに来たな。ハハハハハ、褒めてやるよ」と上から目線でコメント。

続けて「だがよ、コイツがホントにチャンピオンか? なあ、ベルトもどうせ偽物だろ? 明後日はな、俺がIWGP、新日本プロレスの厳しさを教えてやるよ」と宣言した。

一方「まず、この日本にチャンピオンとして戻って来られたことを、とてもうれしく思う」という王者モクスリーは「このIWGPというベルトは、俺が今まで手にしてきた数々のベルトの中でも一番権威があって、先人たちの気持ちや魂がこもったモノだと思う。そんな場に今日戻って来られたことをとてもうれしく思うと同時に、これからこのベルトを自分が引っ張っていかなければならないという責任感にも駆られている。それと同時に謙虚な気持ちも持ち合わせている。ただ、俺がリングに上がったときは、そんな謙虚な気持ちや、先人に対するリスペクト、そんなものはどうでもいいと思っている」と、ひとたびリングに上がれば、先人たちへの敬意は捨てて、モクスリーらしい荒々しいファイトを展開する意気込みを見せた。

モクスリーは「対戦する相手を見てみたら、俺から言わせればみんな同じようなヤツらばかりだ。このプロレス界で、この世の中で、ジョン・モクスリーという存在は俺1人しかいない。俺1人しか成しえないことを今までたくさん成し遂げてきた。俺がやりたいようにプロレスをやってきたし、俺が頭を蹴り上げたいと思ったら蹴り上げてきた。有刺鉄線にぶつけたいと思ったらぶつけてきた。そして明後日の対戦相手、成田蓮、お前は“デッドマン”になっている」と、北斗の拳のケンシロウばりに「お前はもう死んでいる」という意味の言葉を挑戦者に投げかけた。

続けて王者は成田を完全に子供扱い。「お前はヤングライオン時代から新日本というところで、数々の経験を持ち合わせ自分は特別な存在だと思い込んでいるかもしれない。ただ、俺から言わせてみれば、俺が今までのキャリアの中で対戦してきた95%のヤツらと全く同じである。俺から言わせると、お前は自分自身が何をしているかまだよくわかっていない子供みたいな者だ。お前自身が何者かってことをまだ理解していないだろう。変なスーツを着たりして、他人が設定したスタンダード、それを求めて生きているように見える。5月4日お前はリングの上で、お前自身しか信頼出来ない。その試合はお前にとって、今まで経験したことのない壮絶な試合になるだろう」と話した。

最後に「お前のキャリアの中で一番大きな試合になることは言うまでもない。どうなってしまうのかと、心配で夜眠ることが出来ないだろう。その試合を迎えたら、お前の人生は一変する。永遠に変わってしまうだろう。ひとつ最後に言っておくと、この俺ジョン・モクスリーからチャンピオンシップを奪おうとする者は、この俺の冷酷な両手で容赦なく叩きのめされるだろう。それをお前は5月4日に経験する」と非情なコメントで締めくくった。