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第424回    神田正輝  
2004.08.01付紙面より

神田正輝
写真= デビューからさわやかで、若々しい神田正輝さん。とても53歳には見えません。インタビューでは「一生懸命は嫌いで、夢中は好きです」「健康な体に、不健全な精神」などと話していたのが印象的でした。51歳でほぼ同年齢の私も、うなずきながら聞いてしまいました
(撮影・柴田隆二)

バラの木のように、あっちこっち失敗しながら伸びて行くのが好き

 いつまでも若々しい。実年齢と外見がこれほど一致しない人も珍しい。神田正輝(53)。同世代の男性たちにどこか疲れを感じる今日このごろ、華やかな芸能界に身を置いていることを差し引いても、その若さは際立っている。秘密を探ろうと、今日1日初日の初舞台「とおりゃんせ」のけいこの合間に話を聞くと、困難や苦労を楽しんでしまう性格、楽観的思考が伝わってきた。


若々しさの秘訣

 失礼だと思ったが、顔をじっと見た。中年男性にありがちな疲労感がない。きちょうめんに整えられた髪。笑顔になっても、しわが目立たない。余分なぜい肉もない。デビュー当時、クセのない二枚目と評された甘いマスク。今も少年っぽさを残した端正な顔立ちは、30年の歳月を経ても、印象が全く変わらない。俳優は実年齢よりも若く見える人が多いが、その中でも群を抜いた存在だ。

 −−お若いですよね

 神田 自分で思ったことはありませんけどね。自分がどう見られているかなんて分からないから。鏡で自分の姿を見れば、老けたなあ、オヤジの体形になったよなあと思いますよ、本当に(笑い)。

 −−何か心がけていることは

 神田 特にないなあ。モットーはあります。健全な肉体に不健全な精神、これです(笑い)。元気な体に遊び心があった方がいい。健全な精神ってカチッとした樫(かし)の木のイメージ。バラの木のように、あっちいったりこっちいったり失敗しながら上に伸びていくのが好きなんだよね。

 −−バラですか

 神田 例えば何かミスしたとします。時間がたった時、忘れて消したいと思うより、教訓にしたいと思う方なんです。痛い目に遭って覚えていく、何だか子供みたいですね(笑い)。

 −−失敗を恐れない?

 神田 別にマゾじゃないよ(笑い)。困った状態になると楽しくなる。人生って、まだまだこんなことが起きるんだなと。やっぱり変ですかね?

 −−前向きですね

 神田 親からの影響もあるかな。今の親は心配だから子供に「ダメ!」と言うのが1日100回なんて聞くけど、僕は言われた記憶がない。その分、失敗も多かったけど、自分のためにはなった。

 −−仕事に対する取り組みも同じ考え方?

 神田 大変な時に、頑張ろう頑張ろうと思ってもダメ。脳みそが「否定」しかインプットしない。息をはいて力を抜いた方がいい。「一生懸命」という言葉は嫌い。受験勉強でもやらされているような感覚になるからね。それだったら「夢中」がいいよね。台本が頭に入らない時は一切見ない。入る時にパッとやる。そうすると何日分でも入る。夢中になれそうな時を自分なりにキャッチすればいいんです。確かに仕事なんだけど、いい意味で遊び感覚なんだよね。遊びって夢中になるでしょ? その感覚を大事にしたい。


30年で初の舞台

 −−俳優の仕事を始めて今年で30年。大ベテランと言えますが、舞台に初挑戦するとか。それだけのキャリアがあれば、整備された道を、いい車で走り続ければいいじゃないですか

 神田 そうかも知れませね。(初舞台は)でこぼこ道どころか、あの崖(がけ)から飛べって言われているようなものですよ。

 −−自分の意志と聞いてます

 神田 9年前に出演したドラマがきっかけです。とてもいい話だったので、もっと書いていただけませんかと脚本家の方にお願いしたんです。話が舞台にぴったりだったので、会社(石原プロモーション)にお願いしました。「また訳の分からないこと言い出して」とびっくりされました。

 −−突然言ったのですか

 神田 普段はあまり自己主張しませんが、突然言い出すことがあるんです。いつも大きいことばかり。結婚とか、離婚とかね(笑い)。今回も迷惑をかけました。

 −−どんな迷惑を

 神田 スケジュールです。普段は1年に2時間ドラマを数十本撮っています。舞台はけいこを含めると数カ月が必要。そのために収録を前倒ししたんです。おかげで1月8日から、舞台のけいこを始めた7月7日まで休みなし(笑い)。

 −−けいこに取り組んでどうでしたか

 神田 当たり前だけど、今までの、飛んだり跳ねたり車を飛び越えたり、ヘリコプターにぶら下がったりっていう体を張ったものじゃない。テレビの世界はある程度分かっていますが、今はまるで小学生がハーバード大学に通っているようなもの。でも苦しいけど楽しいんです。

 −−どんな違いが

 神田 ドラマは、だれか話している時、目を引くようなことはしない。何かすれば、見ている人は僕に興味を示しますから。舞台は、話し出す前に目を引くような動きをしてくれと。これが難しい。

 −−母親で女優の旭輝子さんも数多くの舞台を踏みました。母親の「職場」に接した感想は

 神田 すごいことをやっていたんだなと。子供のころ楽屋によく行きましたが大変さは何となく感じていました。だから今まで遠慮していたのかな。仕事を始めて30年。そろそろいいかなという気持ちもありますね。

 −−デビュー当時のことを覚えていますか

 神田 役者の家に育ったと言っても、父は別の仕事(林業関係)。中学時代以来夢中になったスキーを続けたいと思ってました。たまたま石原(裕次郎)さんを紹介されて「よし、1本やってみるか」と言われまして。「1本終わったら、山に戻してください」と言いました。ところが1本撮り終えたら「これが次の台本だ」って。話が違いますと食い下がったら「1本というのは、1話から最終話までのことだ」だって。まいりましたよ(笑い)。


山小屋暮らし夢

 −−初めての撮影現場は

 神田 撮影セットに矢印が書いてあった。ここに来たらセリフを言え、言い終わったら、別の矢印に従って歩けと。押して入るドアを必死に引いていたりね(笑い)。

 −−俳優デビューの快感は

 神田 人前で芝居して感情を出すなんて恥ずかしいだけだった。台本を見ながら、こんなこと言えないと考えてばかりでした。

 −−よく続きましたね

 神田 いつの間にか、台本を自分の立場から見るのではなくて、セリフを言うのは、この役の人間が言うんだと“責任転嫁”できるようになった。平気になりましたね。

 −−旭さんは何か

 神田 下手くそな芝居をやっていても何も言わなかった。今はいないから分からないけど、結局自分で探せということだったのでしょう。石原さんもそうでした。俳優から俳優に教えることって、きっとないんでしょうね。

 −−娘のSAYAKAさんも女優として活動中。6月に「初舞台」も経験しました

 神田 照れくさいから舞台という部分で話はしなかった。「ドラゴンヘッド」という映画の撮影前に一緒に食事をした時に「名前もよく分からない国に行って撮影をするんだけど、どうしたらいいの」って。どうってことないよと言ったんです。僕が教えてあげられることはないけど、国や場所がどこであれ芝居をするのであれば、できることは1つ、役の気持ちになることだと。役になって動けばいい。それしか言わなかったね。うなずいてました。

 −−娘さんも同じ職業を選びました

 神田 今は17歳。一番いろんなことが吸収できる時期です。僕は、彼女にとって避難所でいいと思っています。困った時、苦しくなった時に助けてあげられる距離感でいいと思ってます。これからもそういう関係だと思いますね。

 −−今後の事を聞きたい

 神田 30年もたったからつぶしがきかない。ほかの仕事はできないけど、雪の見える所に小屋をつくって住みたい。それが願望です。生まれは東京の赤坂、育ちが鎌倉。初めてスキーに行った時、雪山の風景をいっぺんで好きになった。遠くに山が見える景色がいいんだよね。海は行ったら何かしなきゃいけない気持ちになる。山は何もしなくて癒やされるんです。昔、裕次郎さんに「俳優って、おやじになってもやっている仕事じゃないですよね」と言ったら「ばかやろう、それはおれのセリフだ」と言われちゃいました。そんな僕もいつのまにかおやじになりましたけど(笑い)。


責任感と気骨ある男

 石原プロ・小林正彦専務 優男(やさおとこ)のように見えますが、石原プロの中で、男っぽさは1番といってもいいと思いますよ。普段は細かいことをいちいち言わない。要求されたことは「分かりました」と自然に納得して取り組む、責任感と骨っぽさがある。デビュー時、周りから「何であんな素人を使うんだ」という声も上がりましたが、裕次郎さんは「あいつは必ず、ものになる」とかばい続けました。初舞台の話を持ちかけられた時も不安でしたが「心配しないでください」と、き然と答えました。気骨ある男です。


 ◆神田正輝(かんだ・まさき) 1950年(昭和25年)12月21日、東京都生まれ。母は女優の旭輝子さん(享年77)。日大芸術学部卒。73年に石原プロ入り。76年に日本テレビ「大都会」の新聞記者役で俳優デビュー。85年に映画「カリブ・愛のシンフォニー」で共演した歌手松田聖子と結婚。86年に長女沙也加(SAYAKAとして芸能活動中)が誕生。97年に離婚。初舞台「とおりゃんせ〜深川人情澪通り」(東京・明治座、1日〜26日)に出演。趣味はスキー、スキューバダインビング、テニス、ゴルフ、乗馬、カメラ。178センチ。血液型A


 ◆「とおりゃんせ〜深川人情澪(みお)通り」 原作は北原亜以子の第17回泉鏡花賞受賞作「深川澪通り木戸番小屋」。江戸・深川を舞台に、木戸番(防犯係)を務める笑兵衛(神田正輝)とお捨(池上季実子)夫婦の無欲で誠実な働きぶりを描く


(取材・松田秀彦)

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