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  今、心の診察室では
 

【第26回】

手の震えを気にしながらの生活

今、心の診察室では

書痙(しょけい)(下)

 ある販売会社の営業マンのA男さん(30)は、営業から戻ると夜遅くまで何枚も複写伝票を書いていた。1、2枚の複写ではなく、4、5枚の複写とあって、かなり筆圧を強くして記入しなければならない。当然、A男さんの筆圧は強くなっていた。

 その日、伝票を書きあげたとき、珍しく上司から居酒屋で一杯の誘いがあった。「お疲れさん!」と上司からビールを差し出され、A男さんが先にコップを出すはめになった。その時気付いた。コップを持った手が小刻みにふるえている。止めようと止まらない。上司の前とあって、気になってしまった。それ以降、手のふるえを気にしながら生活しているうちに、複写伝票を書こうとする手がふるえ、書けなくなってしまった。

 「上司とビールを飲んだとき、コップを持つ手がふるえたことをA男さんは気にされました。でも、あの場合、手が多少ふるえても不思議ではありません。みなさん経験があると思うのですが、スポーツした後、ペンで文字を書こうとすると手がふるえます。あれはごく自然のことで、A男さんのケースもそうなのです」。九段坂病院(東京都千代田区九段南)心療内科の臨床心理士・森下勇氏はそう説明する。

 A男さんは神経質で完全癖がある一方、対人関係で緊張する性格とあって、ふるえが気になると、それがいつまでも尾を引き、大きなストレスになったと考えられる。

 A男さんはまずは整形外科を受診したものの、診断がつかず脳神経内科に紹介された。さらに脳神経外科などいくつかの診療科を紹介され、パーキンソン病、本態性振戦、筋委縮性側索硬化症など、多くの病気が疑われた。そして、発症1年半後に九段坂病院心療内科で、初めて書痙と診断され、治療を受けた。

 精神安定薬、筋弛緩薬といった薬物療法とともに、文字を書く力の入れ具合を思い出すリハビリ、さらに自律訓練法も覚えて生活に取り入れ、回復していった。

【ジャーナリスト 松井宏夫】

自律訓練法

 ドイツの精神科医・シュルツ博士によって1932年に考案されたのが自律訓練法。自己暗示をかけて心身の緊張をほぐす一種の睡眠療法。そして、自然治癒力を呼び覚ます。
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