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  現代医学が明かす漢方の威力
 

【第38回】

分解酵素を妨害、脂肪の燃焼続く

現代医学が明かす漢方の威力

肥満(2)

 肥満で便秘症の患者に防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)を処方すると、体重が皆、落ちていく。最初は、漢方薬を信じなかった京都市立病院糖尿病・代謝内科の吉田俊秀部長も、考えを改めざるを得なくなった。では、なぜ防風通聖散が、肥満の解消に効果があるのか。

 防風通聖散には、18種の生薬が含まれている。この中で、吉田部長がまず注目したのは麻黄(まおう)だった。麻黄には、エフェドリンという交感神経を刺激する成分が含まれている。脂肪細胞には、脂肪をため込む白色脂肪細胞とこれを燃やして熱を産生する褐色脂肪細胞がある。吉田部長は、褐色脂肪細胞の研究で知られ、エフェドリンやカフェインなどによって交感神経を刺激すると、褐色脂肪細胞が活性化し、脂肪の燃焼が高まることを証明していた。

 そこで、すぐに頭に浮かんだのが次のようなストーリーだった。つまり、麻黄に含まれるエフェドリンが交感神経の末端からノルアドレナリンなどの神経伝達物質を引っ張りだし、これが褐色脂肪細胞の表面にあるベータアドレナリン受容体に結合。すると、細胞内でサイクリックAMPという情報伝達に働く物質が活性化する。その指令で褐色脂肪細胞がどんどん脂肪を熱に変えてエネルギーを体外へ放散するというものだ。

 しかし、普通はせっかく活性化されたサイクリックAMPも分解酵素(ホスフォディエステラーゼ)によって分解され、作用を失ってしまう。つまり、いつまでも脂肪の燃焼が高いレベルでは続かないようになっているのである。

 しかし、このとき、防風通聖散に含まれる他の生薬が分解酵素の働きを阻害すれば、いつまでもサイクリックAMPが高いレベルで働き続ける。つまり、脂肪がどんどん燃焼され、強い体重減少が起こるのではないか。実際に防風通聖散に含まれる連翹(れんぎょう)、荊芥(けいがい)、甘草(かんぞう)という3つの生薬には、この分解酵素の働きを阻害する作用がある。この仮説を証明するべく、研究が開始されたのである。

【ジャーナリスト 祢津加奈子】

褐色脂肪細胞

 白色脂肪細胞は全身に分布しているが、褐色脂肪細胞は首の後ろ、肩甲骨の付近、脇の下、心臓の周囲、腎臓の周囲にわずかに存在するにすぎない。しかし、脂肪を燃やす働きが極めて強く、体に脂肪が蓄積するのを防ぐ作用があると考えられている。
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