18年平昌五輪銅メダルに続く2大会連続メダル獲得を目指す日本代表のロコ・ソラーレが、デンマークから劇的な逆転勝利を挙げた。

2点リードされて迎えた最終10エンド(E)、スキップの藤沢五月が最後の一投で、相手の石を2個はじき出して一挙3点で大逆転。「あのショットは前のエンドでも投げていた。ピンチのときにもチャンスのときにも投げるショットで、イメージはすごくあった」と声を弾ませた。

大会が始まる前から練習を重ねてきた自信の一投。「あとはスイーパーと、ちな(吉田知那美)のラインコールに任せて投げるだけだった。そんなに緊張はしなかった」と振り返った。 苦しい展開をはねのけての大逆転。ロコ・ソラーレらしい粘りが光った。藤沢は、「9月の代表決定戦や12月の最終予選でも、苦しい試合の中で勝つことを何度も経験してきた。あの経験があったからこそ勝てた試合。北海道銀行(フォルティウス)さんや、いろいろなチームに感謝したい試合」と実感を込めた。

世界ランキング日本の7位に対し、デンマークは10位。ランキングでは上回る日本だが、好ショットを連発する相手に劣勢を強いられていた。中盤以降も我慢の展開が続いたが、最後まで諦めずに戦い続け、最後のスーパーショットにつなげた。

リードの吉田夕梨花は「相手のスキップが100パーセントで決めてきたので、我慢の試合だなとわかっていた」と振り返り、セカンドの鈴木夕湖は「我慢しきれずに大量得点を取られてしまったりした初戦の反省を生かして、クロスゲームを維持して最後に勝ち切れた」とうなずいた。

日本はこれで、1次リーグ2勝1敗。12日は2試合を戦う。もう1試合、第4戦は日本時間午後9時5分からROC(ロシア・オリンピック委員会)と対戦する。