日本のロコ・ソラーレが、怒濤(どとう)の3連勝だ。12日終了時点で2位タイに浮上した。

12日夜のROC(ロシア・オリンピック委員会)との第4戦。相手にリードを許す苦しい展開だった。しかし3点ビハインド第7エンド(E)に、ビッグエンド(1Eで3点以上を獲得すること)が飛び出した。

サード吉田知那美が絶妙のショットで、複数得点チャンスを演出。相手スキップのミスも重なった。

スキップ藤沢五月(30)は、ラストショットで一挙3点のチャンスを迎えた。ドローショットでハウスに寄せれば、大量得点。しかしハウスに向かって左から曲げてくるラインは、そのエンドでほとんど使っていなかった。予想外ののび、曲がりでチャンスをふいにする可能性もあった。

藤沢は慎重にドローショットを投げた。鈴木、吉田夕が懸命のスイープをみせる。最後の石はゆっくりとカールして、ハウス内へ。一気に5-5の同点に追いついた。

これで試合の流れを引き寄せると、相手はミスが相次いだ。終わってみれば、10-5で大勝。鮮やかな逆転劇となった。

試合後はショット率66%と精彩を欠いたセカンド鈴木夕湖が涙ぽろぽろ。「試合でこんなに決まらないことは今季初めてで、みんなに申し訳なさとふがいなさがあって、ちょっと泣いてしまいました」。仲間に助けられ、サード吉田知の「ナイスー」の声も響き渡って、逆転勝ちとなった。