前回平昌五輪銅メダルの日本代表のロコ・ソラーレが金メダルをかけ英国と対戦し、敗れて銀メダルとなった。
北海道・北見市の老舗菓子店、清月の渡辺主人(もんど)社長(51)は銀メダルを獲得した選手たちに、「よくここまで頑張った。感謝しかないです。ありがとう」とメッセージを送った。
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同社、同社長はロコ・ソラーレへの恩返しの思いで、カーリング界を盛り上げようと、間接的に支援してきた。
4年前の平昌(ピョンチャン)五輪で大きな話題を呼んだハーフタイム時に軽食をほお張る「もぐもぐタイム」。当時選手たちが食べていたことで同社製造、販売のチーズケーキ「赤いサイロ」が脚光を浴びた。
「ロコ・ソラーレのみなさんのおかげで、赤いサイロという商品が全国の多くのみなさんに知っていただけた。この地域からロコ・ソラーレに続くオリンピアン、未来のロコ・ソラーレを、次へのバトンをつなげるためのお手伝いができないかな」とひと肌脱いだ。
昨年10月、地元のカーリングのさらなる普及のため、同社長発案のジュニア育成の大会がスタートした。その名も「赤いサイロカップ」。計画を始めたのは19年夏だった。ロコ・ソラーレの本橋麻里代表理事に相談。本橋の「そういった大会をやっていただけるのは、非常にありがたいことです」という言葉もあり、実行委員会を立ち上げ、大会開催が決まった。
当初は20年10月の開催を予定していたが新型コロナウイルス感染拡大で中止を余儀なくされた。それでも諦めず、昨年10月8日から3日間、ロコの本拠地でもある北海道・北見を舞台に初めて大会を開催。本橋が大会実行委員長を務め、ジュニアの男女10チームが参加した。
今年10月には2度目の開催を予定している。今後も大会を継続していく予定だ。同社長は「僕自身はカーラーでもなんではないですが、カーリングとのご縁を大切にしたい思いから、そういったお手伝いをしていきたい」と話す。カーリング界の底上げは、ここでも進んでいる。【山崎純一】
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