94年ぶりの3連覇を目指す羽生結弦(27=ANA)が95・15点をマークした。

冒頭の4回転サルコーは跳んだ瞬間に回転がほどけるミスとなったが、他のジャンプはまとめた。五輪シーズンに用意したピアノ曲「序奏とロンド・カプリチオーソ」を、今季初の国際大会となった五輪で世界にお披露目した。

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主な一問一答は以下の通り。

--冒頭の4回転サルコーについて

羽生 何か穴に乗っかりました。自分のトレースにはまったという感じ。2019年のショートでそういうのがあった。2019年のショートは6分間練習の時にあまりにもミリ単位でコントロール出来過ぎて同じ所で跳んでしまった。そのミスが自分の中でパターンになっていて、あるっていう経験があった。それで本番の時に完璧なフォームで完璧なタイミングでいったら、跳んだ瞬間に穴に入っていて。完全にトージャンプの穴だったので。もうしょうがないです。

--緊張感などはあったか

羽生 もちろんありました。いつもと違う空気感もありましたし。でもすごくいい集中状態で何ひとつほころびがない状態だったので、ミスの原因を探す整理がつかないですね。何か嫌われることしたかなって。氷に嫌われたなって。

--フリーへ

羽生 氷に引っかからないように1日一善だけではなく、1日十善ぐらいしなきゃいけないかなって思っています。演技に関しては自信がある状態でこれていると思う。あとは神のみぞ知るというか。とにかく後の時間を有効に活用しながら、みなさんの思いを受け取りつつ完成されたものにしたいなと思います。