団体戦銅メダルに貢献した小松原美里(29)、尊(30)の夫婦組(倉敷FSC)が23組中22位となり、フリーダンス(FD)進出を逃した。細かなミスで65・41点にとどまり、進出ラインの上位20組に入れなかった。

演技後の主な一問一答は以下の通り。

-振り返って

美里「団体戦の経験、情報、どんな氷なのか、どうやって緊張を2人で乗り越えるのか、といったのは、しっかりと使えたと思います。自分たちの感覚では団体戦よりいいスケートができたと思いますが、目標の自己ベスト更新っていうのができていないので、とても悔しいです」

-のびのび滑れたか

美里「動画を見て、もうちょっと客観的に判断したいと思います」

尊「団体戦より、よくスピードを出せたと思いますが(得点発表の)キスクラに座って『自分の脚はもうちょっとしっかり伸ばした方が良かった』とか、いい思い出で終えたかったけれど、少し悔しいです」

-得点と実際に演技していての感覚は

美里「ちょっとプロトコル(演技詳細)を見て、先生たちとお会いできる間に話をしたいです。アイスダンスは大会ごとで比べるより、その大会で、そのジャッジで、どのように自分の順位が上がっていくのかっていうのが他の種目と違うところ。今から他のカップルを見つつ、勉強したいなと思っています」

-スピードはすごくあった

美里「(団体戦で)リズムダンス、フリーダンスを滑って、今日のリズムダンス。落ちるんじゃなく、どんどん上がるような大会にしたいと思っていた。スピードについては(事前に)話さなかったですが、よりよい演技、よりよいコーナーの使い方、よりよい氷のつかみ方の話はしました」

-個人戦とチームで違ったか

美里「違い、ありましたね。団体戦が終わってから少し時間が空いて、男子を応援してからの個人戦。ちょっと疲れは出たかなと思います。普段の大会よりも長いので、氷の質とかは分かっているけれど、ペース配分というのは、本当に勉強になっています」

尊「美里も言いましたが、この大会はいつもより長い。とてもいい勉強になりました。大会なので世界と戦いたいと思っている。もっと頑張らないとダメ。順位に関しては悲しくて、自己ベストを更新できなかったので、少し悲しいです。もっと頑張りたいと思っています」

-団体では日本の皆さんのために滑った。今回は

美里「応援してくださっている方の声が、団体戦が終わった後にさらにしっかり届いていたので、自分は割と同じ感じで日本のために滑っていました。初めてアイスダンスを見る方に、楽しんでいただきたい気持ちはありました」

尊「自分がやりたいというより、本当に日本の皆さんの前で演技ができることを大切にしています。応援してくださった方々のために滑ろうという気持ちが一番大きいです。それはあんまり変わりませんでした」

-演技が始まるまでに話したのは

美里「たくさんしゃべったので、1つ選ぶとするならば、今までたくさん練習してきたことがあるから、それを1つ1つ、次を考えながら滑るんじゃなく、今、その瞬間にやっていることを1つ1つつなげていくという話はしました。集中の仕方としてはできていたと思うけれど、もっとできると思うので悔しいです」

-五輪の舞台を経験して

美里「小さかった自分たちの夢の舞台であるし、来てみて、すごく悔しい気持ちです。まだまだ上がいたり、世界の壁は厚いけれど、力を蓄えなきゃいけない。『あと4年も頑張る』っていう気持ちになっているので、通過点になっているというのは成長を感じますし、糧にしたいです」

尊「3つの演技に関してはとても楽しかったけれど、悔しいところもあります。本当に選手として、ベストな演技を出したいと思っている。もっと頑張らないといけません」