今大会で挑んだクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)が世界初認定された羽生結弦(27=ANA)が、2日連続で練習に姿を見せた。

念入りにスケーティングを確認し、トリプルアクセル(3回転半)を着氷させると、自らのスマートフォンを手にリンクサイドのスタッフの元へと向かった。流れた曲は「オペラ座の怪人」。一部分を流しながら4回転-3回転の連続トーループを決めると、曲をストップ。その後もジャンプなどを確認し、練習の最後にも再び曲を流してイナバウアーなどを披露した。

「オペラ座の怪人」は14-15年シーズンのフリーで使用。グランプリ(GP)シリーズ中国杯(上海)では演技前の6分間練習で他の選手と衝突するアクシデントがあり、上海で行われた15年3月の世界選手権で2位に入った。

羽生は35分間の練習を終えると、柔和な表情で引き揚げた。【松本航】