フィギュアスケートで北京五輪男子銅メダルの宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が、来季へ“世界最高難度”のジャンプ構成に挑戦する。

16日は首都体育館の練習用リンクで、20日のエキシビションに向けて汗を流した。15日の練習で現在挑戦中の4回転トーループ-3回転ループを、基礎点が1・1倍となる後半に組み込んでフリー「ボレロ」を演じた。一夜明けて「今季は無理でも、来季はやれたらと思って練習しています」と笑顔で明かした。

向上心は健在だ。北京五輪金メダルを獲得したネーサン・チェン(米国)は4回転4種5本を組み込んで、基礎点の合計が84・14点のジャンプ構成。来季の演目次第で構成が変化する可能性はあるが、宇野が15日に挑んだ超高難度構成は合計85・02点とチェンを上回る。3月の世界選手権(モンペリエ)での実施は「1カ月では感触的に難しい」としながらも、五輪の熱戦の裏側で、着々と成長を続けている。