世界ランキング6位の日本女子「スマイルジャパン」が開幕戦を飾った。過去2大会連続して初戦で敗れていたスウェーデン(同9位)に雪辱。試合後には五輪3大会連続して主将を務めるFW大沢ちほ(29)の顔に笑みがこぼれた。
【北京五輪】アイスホッケー日程>>
14年ソチ五輪予選前に選手による投票で主将に選ばれて以来、長年にわたりスマイルジャパンをけん引してきた。ひたむきな姿で選手をまとめるだけではなく、持ち味のスピードを生かしてゴールチャンスを多く作ってきた。この日は得点には関わらなかったものの、豊富な運動量でリンクの広範囲をカバーしていた。
4年に1度の舞台が成長の原動力だ。「初めて出場した14年ソチは1勝が遠かった」(大沢)が、18年平昌では2勝3敗で6位。2度の五輪出場で感じた世界との差を埋めようと、18年からはスウェーデンリーグに3年間挑戦。「(14年ソチから)8年がたち、世界の強豪を倒すまであと1歩のところに来ている」と手応えを感じている。
自身3度目の五輪に向けて、今季は「(新型コロナウイルスの影響で)海外に行くと、いつ戻ってこれるか分からない」と日本に残ることを決断。チームには所属せず、代表活動以外では母校の男子アイスホッケー部の練習に交じって汗を流してきた。全ては北京五輪で準々決勝進出、さらにメダル獲得を目指すため。マイナー競技と言われるアイスホッケーに対する世間の見方を変えたかった。
大沢は「スウェーデンでは会場にいつも1500、2000人の観客が集まる。ユース育成も盛んで日本とは競技人口も文化も違う」。欧州のような環境を夢見て、今大会を通じて「マイナースポーツからメジャースポーツにする第1歩にしたい」。強い思いを持って29歳が挑む3度目の五輪は、まだ始まったばかりだ。【平山連】
◆大沢ちほ(おおさわ・ちほ)1992年(平4)2月10日、北海道・苫小牧市出身。元日本代表のFW父広利さんの影響で小学1年から競技を始め、苫小牧東高2年時に日本代表入り。苫小牧駒大3年時の13年ソチ五輪最終予選から日本代表の主将を務める。14年ソチ、18年平昌五輪出場後にスウェーデンリーグでもプレー。現在は無所属。162センチ、64キロ。家族は両親と弟。
◆大会形式 出場は10チーム。総当たりの1次リーグA組(世界ランキング上位5チーム)と日本などのB組(同下位5チーム)に分かれ、A組全チームとB組上位3チームが準々決勝に進む。準々決勝はA組1位対B組3位、A組2位対B組2位、A組3位対B組1位、A組4位対同5位の4試合で行われる。準々決勝で負けたチームの順位は<1>A組の順位<2>B組の順位で決定。準決勝で負けたチームは3位決定戦に回る。




