異例の55分という短さで式典が終了した。

日本や、ロシアから侵攻を受ける中で過去最多29個のメダルを獲得したウクライナなど46の国と地域の旗手による入場、国際パラリンピック委員会(IPC)パーソンズ会長の平和を求めるスピーチなどが行われた後、グランドフィナーレへ。

バイオリンの演奏とともに、雪の結晶をイメージした聖火台が下降。各国・地域のチーム名を表したボードの光が消えていき、最後に中央に据えられたトーチの聖火も消えた。

北京オリンピック・パラリンピックのテーマソング「雪花」が流れる中、花火が打ち上がり、合唱の演出の中、場内に大会コンセプトの「一起向未来」のアナウンスが響いて閉幕した。

日本で生中継していたNHK総合も、予定では午後8時59分から同11時までの2時間1分を放送枠として確保していたが、午後9時55分に終えた。

総合演出を手掛けた中国の映画監督チャン・イーモウ氏が簡素化も含めて時間短縮することを示唆していたが、異例の1時間を切るセレモニーとなった。

昨年9月5日の東京パラリンピック閉会式は約2時間だった。【木下淳】