日本のエース菊池純礼(26=富士急)が、今大会日本勢最高となる8位入賞を飾った。序盤から1人で飛び出し、他の様子をうかがうライバルをそのまま振り切った。1着のみが入賞となるレースで逃げ切り「(そこまでのレースで)脚にも(疲れが)来ていた。『何もせずに14位より、何かしてやりたい。それで最下位なら仕方がない』と思っていた。『自分が一番オリンピック楽しんでやろう!』と思っていました」と笑顔を見せた。

姉の悠希(31=ANA)が現役引退を表明し、スケート界で有名な菊池五姉妹の末っ子も分岐点にいる。

「次の4年に向けて頑張るか迷っています。とりあえず(北京で)全部出し切ろうと思ってやってきた。今は休んで考えたいです」

日本ショートトラック界は98年長野五輪(男子500メートル金の西谷岳文、銅の植松仁)以来、24年ぶりのメダルを逃したが、最後に爪痕を残した。【松本航】