小林陵侑(25=土屋ホーム)が日本の金メダル第1号となった。98年長野五輪スキージャンプ男子団体金メダリストで、日本選手団の原田雅彦総監督は「新しい時代の始まり」と評した。原田氏は会場に駆けつけ、日の丸を持って応援した。「もう、時代が違う金メダルなので、彼らの新しい歴史の金メダルだと思います」と祝福した。

ジャンプ日本勢の金メダルは1998年長野五輪ラージヒル船木和喜と団体以来、24年ぶり。原田氏は「ここまで長かったと思います。情報なり、強化なり積み重ねてきたんですけど、なかなか金メダルとして結果が出ることがなかった」と振り返った。「彼らが考えて考えて、飛び方を改良して、世界に向かっていって、その成果が出た。今の若い人たち、今のジャンパーたち、日の丸飛行隊が、新しい歴史を作ってくれた」と高く評価した。

さらに「長野、長野と言われるのはうれしいんだけど、我々はそれを超える歴史を早く作ってもらいたかった」と本音ものぞかせた。「それがもう、今、世界を日本が引っ張ろうとしてる、そんな素晴らしい金メダルだと思う。本当にうれしい」と興奮冷めやらぬ様子だった。