北京オリンピック(五輪)女子スノーボードクロス日本代表の中村優花(21)が28日、仙台大で開催された激励会にオンラインで出席した。

大学史上2人目の快挙だ。仙台大はボブスレー、リュージュ、スケルトンの氷上種目に23人の五輪選手を輩出。しかし、雪上種目では、06年トリノ五輪スノーボード出場の鶴岡剣太郎さん(47)以来、16年ぶり2人目。中村は「仙台大の代表、国の代表として精いっぱい頑張ります。ふさわしい滑りをしてこようと思います」と意気込んだ。

「焦りはずっとありました」。昨年2月、スウェーデンの世界選手権予選の直前、左膝前十字靱帯(じんたい)と半月板を断裂。懸命なリハビリで昨年10月末にスイスで復帰したが、それまでの大会欠場と、五輪まで時間がなかったことに焦りを感じていた。だが、今は焦りよりも楽しみが勝っている。復活戦となる北京五輪に向け中村は「自分でもどこまで滑れるのか全く想像もつかない。ただ、五輪が今季の初戦という人はほかにいないと思うのでテンションが上がっています」と目を輝かせた。

この日は21歳の誕生日。「この1年はオリンピックが一番強い印象として残ると思う。自分が一番納得のいく滑りをして、いい1年のスタートを切れたらと思います」。最高の滑りで新しい1年の幕開けを飾る。【濱本神威】