18年平昌五輪500メートル金メダリストの小平奈緒(35=相沢病院)は、38秒09でまさかの17位に沈み、2連覇を逃した。郷亜里砂(34=イヨテツク)は15位だった。

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18年平昌五輪500メートル金メダリストの小平奈緒(35=相沢病院)が、38秒09でまさかの17位に沈み、2連覇を逃した。15組中13組で、今季W杯カルガリー大会で優勝しているゴリコワ(ROC)と同走。100メートルで10秒72と30人中20位と出遅れ、出場した3人の日本選手の中で、最下位となった。

スタートした1歩目だった。「左足を出すときに引っかかってしまった」。スピードに乗り遅れた。今季、高速リンクで有名なカルガリーで行われたW杯で優勝したゴリコワに、完全において行かれた。「全く何もできなかった」。

常々、「連覇の権利があるのは私しかいない」と、小平は言っていた。昨年8月の東京五輪でも、柔道男子73キロ級で連覇した大野将平からヒントを得た。「五輪は4年に1度。その数少ないチャンスで自分は何者なのかを証明し切った姿が輝いて見えた」。

しかし、その夢の2連覇も、わずか1歩目で消滅した。最も得意とする500メートルで日本選手の最下位に「ここまで落ちるとは思わなかった」。レース後、ぼうぜんとしてコースを回る自分に「本当に自分自身にがっかりした」と、エースは嘆いた。