女子1000メートルで前回平昌大会銅メダルの高木美帆(27=日体大職)が、1分13秒19の五輪新記録で滑り、個人種目で自身初の金メダルを獲得した。今大会5種目目最後のレースで500メートル、1500メートル、団体追い抜きの銀メダルに続く4個目のメダル。1大会のメダルとしては冬季の日本勢最多となった。通算7個目のメダルも日本女子最多を更新した。

一問一答は以下。

-個人種目で金メダリストになった

「このオリンピックの出だし、最初の方はつらいことがたくさんあって。(コロナ禍で)ヨハン(ヘッドコーチ)がいなかったこともそうですし、自分の調子も上げきれないまま。3000メートル、1500メートルに挑む形になったので。すごい苦しい中での始まりだったんですけど。最後にこうやって、自分の全てを出し切ることができたので。このレースでもし金メダルを取れなくても、悔いはないと思えるレースができたことがすごくうれしくて。さらに、こうやって金メダルが取れたということで、うれしさが倍増というか、形になって残ったなと思っています」

-滑り終わってかなり息が上がっていた。疲れは

「もう体の方は限界がきていて。疲労感というか、結構、咳が出ちゃうんですけど。内臓というか、体の中の方が、ぎりぎりのところがあったので(咳がごほ!)、無事に走り切れて良かったなと思っています」

-パシュートからも切り替えられたか

「なかなかパシュートから2日というところで。難しいところもあったんですけど。仲間だったり、日本にいる人から、たくさんのエールをいただいて。最後、スタートの1歩目を出すときに、ひるまずに攻めることができたなと思っているので。本当に、最後1000メートルが終わって、やっとみんなにありがとうと言えるなと思っています」

-あらためて個人の金メダルはどういうものか

「思い返せば、初めて表彰台、シニアで上がったのも1000メートルだったなと思っていて。結構、ずっと1500メートルを頑張ってきたところもあったんですけど。1000メートルは1000メートルで、私にとって1500メートルとは違った特別な種目なんだなと今、実感しています」