歴代の五輪メダルはあまり印象に残ってはいませんでした。クラシックな印象。その中で18年平昌冬季五輪のメダルは、正面の斜めのデザインを横から見ると韓国語になっていた。良くできていると思いました。
今回は「現代の東京」でやる意味を考えた。精神的なものを表現したいと思い「アスリートのエネルギー」「多様性と調和」を表す「光の輪」というデザインにいきつきました。
復興五輪と言いますが、震災は単に建物を壊すだけでなく、人の心まで壊してしまった。我々に出来ることは心を奮い立たせるモノを作ること。それを意識しました。復興過程でつらいときがある。光と影という意味で今、陰の部分も角度を変えれば光になる。そのままでは終わらないんだよとの思いを、メダルに込めました。選手もそうですが調子の良いとき、悪いとき、誰にでもある。復興途上にある方も、光が差して来る時が必ず来るはずです。
過去の大会で印象に残っているのが16年リオ五輪の陸上男子400メートルリレーの銀メダル。日本人があの分野で勝てるとは。感動がすごかった。東京五輪ではもし(競泳の)池江璃花子選手が復活して出られるのであれば、絶対に見たい。もちろん治療が最優先ですが。上位を目指さなくても参加していただくだけでいい。
東京という都市は「クラシック」というより、まだまだ前進していく街、世界の中心になっていくと思います。それを表現する上でデザインは重要。日本のデザインを世界に向けて発信していける機会として五輪は重要だと思います。今後、大阪万博もありますし。
平昌五輪で、南北合同チームという国境を越える動きがありました。東京五輪ではもっと踏み込んだ形で、たくさんの国々が多様性を認め合って、仲良くできる世界ができれば良いと思います。東京五輪を足がかりにして一致団結し、次の五輪でも生かされれば、世界がどんどん変わっていく。東京五輪がそんな大会になれば良いなと願います。(260人目)




