男子100メートル自由形(知的障害S14)で中島啓智(19=あいおいニッセイ同和損保)が54秒17のアジア新記録を樹立した。リオデジャネイロ・パラリンピックの200メートル個人メドレー銅メダリストは、スタートから果敢に攻めて圧倒的なスピードでフィニッシュした。

 「前半から思いっきり突っ込んでいったのがよかった」と中島は喜びを爆発させた。今年4に中山学園高(千葉)を卒業し、あいおいニッセイ同和損保に就職。「仕事も水泳も、すごく楽しい」と言うように、充実した生活が好タイムにつながった。53秒50の世界記録にも手が届くところまできた。20年東京へ、期待のティーンエージャーの成長が止まらない。【宮崎恵理】