パラリンピック出場者による選手会、日本パラリンピアンズ協会(PAJ)が主催、(株)スタイル・エッジが協力する「ネクストパラアスリートスカラーシップ(NPAS=エヌパス)」の18年第1期生授賞式が2日、都内の日本財団ビルで行われた。

 パラリンピック出場を目指す次世代のアスリートに対する奨学金制度で、有効応募者29人(男性21人、女性8人)の中から車いすバスケットボールの古沢拓也(21=神奈川大)、クロスカントリースキーの新田のんの(21=北翔大、授賞式欠席)、車いすテニスの船水梓緒里(17=麗沢高)、ウィルチェアーラグビーの橋本勝也(15=福島・三春中)が選ばれた。

 4選手には50万円が支給されるほかPAJが実施する各種勉強会への参加、PAJ理事による相談・支援、語学(英語)習得へのサポートなどが受けられる。期間は18年の1年間だが継続応募も可能。ただし、パラリンピック出場、あるいは学生・生徒でなくなった時点で卒業扱いになる。2期生以降の募集、選考も行われる。

 PAJ河合純一会長(42)は「20年東京パラリンピック開催が決まってトップ選手に強化費が集中しがちですが、次世代のパラアスリートを長期的に支援したい。パラスポーツ界の未来のリーダーになる人材を育てたい」とNPAS創設の目的を説明。第1期生の4選手に対しては「メダルを取るという強い意識を持って、限界という壁を突き抜けていってほしい」とエールを送った。

 以下、4選手の略歴とコメント。

 ◆古沢拓也(ふるさわ・たくや)1996年(平8)5月8日生まれ。横浜市在住。両下肢障害。車いすバスケットボール日本代表、U23日本代表主将。17年U23世界選手権4位。「20年東京大会へ気持ちを引き締めて頑張っていきたい。1期生の責任は感じますが、自分のできることをやるしかないです」。

 ◆新田(にった)のんの 1996年(平8)7月23日生まれ。札幌市在住。下半身まひ。クロスカントリースキー/バイアスロン。17年札幌W杯5キロ4位、2・5キロ5位。バイアスロン6キロ、10キロ4位。「選んでいただきありがとうございます。期待に応えられる強い選手になれるよう努力します」(ビデオレターで)

 ◆船水梓緒里(ふなみず・しおり)2000年(平12)11月8日生まれ。千葉県我孫子市在住。両下肢障害。車いすテニス17年仙台オープン2位、バンクーバー国際ジュニア優勝。「国枝慎吾選手のプレーを見て車いすテニスを始めました。スポーツと出会ったことで障がい者でも可能性は無限大だと感じています」

 ◆橋本勝也(はしもと・かつや)2002年(平14)5月9日生まれ。福島県三春町在住。両下肢欠損・両上肢機能全廃。ウィルチェアラグビーの東北STORMERS所属。「激しいタックルにひかれてラグビーを始めました。体力、フィジカルを鍛えて少しでも代表に近づけるように頑張ります」【小堀泰男】