2020年東京パラリンピックで唯一決まっていない自転車ロードレースの会場について、大会組織委員会が富士スピードウェイ(静岡県小山町)周辺のコースとする方針で国際自転車連合(UCI)などと最終調整に入っていることが19日、関係者への取材で分かった。3月までに国際パラリンピック委員会(IPC)の承認を目指す。

 自転車のロード種目は景観を重視するUCIから富士山近くのコースへの変更を要望され、オリンピック(五輪)は東京から山梨県などを経由して富士スピードウェイにゴールする案で大筋合意している。大会関係者は「五輪のコースを踏まえ、パラリンピックでは原則として富士スピードウェイの発着で各種目のコースを検討している」と述べた。静岡県内での選手、関係者の宿泊施設などが課題に挙がっているという。