東京パラリンピック競泳でメダル5つを獲得した鈴木孝幸(34=ゴールドウイン、浜松市出身)が1日、同市役所の鈴木康友市長(64)を表敬訪問した。

結果報告とあわせ「地元の友人たちや家族の応援が力になった」と感謝。2008年北京大会と12年ロンドン大会後に続く3度目の市スポーツ特別賞を授与された。副賞の天竜杉の「木(き)メダル」と同市マスコットキャラクター「家康くん」のぬいぐるみを受け取り、目尻を下げた。

目標だった複数種目での優勝は逃したが、100メートル自由形で北京大会以来13年ぶりの金メダル。「あの時とは過程(コロナ禍による大会延期)が異なり、また違った重みがある」と振り返った。3年後のパリ大会については「まだ考えていない」としたが、競技の継続は明言。「国際パラリンピック委員会のアスリート委員として、パラ水泳の発展に貢献したい」と意気込んだ。【倉橋徹也】