【パリ4日=藤塚大輔】ともに日本記録保持者で順天堂大(順大)出身のハードラーが、そろって予選を突破した。
昨夏の世界選手権5位入賞の泉谷駿介(24=住友電工)は予選4組で13秒27(追い風0・3メートル)の3着。村竹ラシッド(22=JAL)は同1組で13秒22(追い風0・1メートル)の1着となり、7日(日本時間8日)の準決勝へ進出した。ともに日本勢初の決勝進出とメダル獲得へ、好発進を切った。
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1組目の村竹が好走で先陣を切った。スムーズなハードリングで序盤から先頭へ。予選全体2位で悠々と突破し「まだ予選なのでしっかり抜けられればと思っていた」と余裕の表情を浮かべた。
4組目の泉谷も落ち着いた足さばきで3着に入り、2大会連続の準決勝進出。「自分のレースができたのでよかった」とさわやかに汗を拭った。
ともに順大出身で日本記録(13秒04)を保持。今大会は日本勢初の決勝進出を目指している。
2人を指導する山崎一彦コーチは、泉谷と村竹の走りを「後半でも海外勢と互角やそれ以上で走れる」という。
神奈川・武相高時代に八種競技で日本一に輝いている泉谷は、ハードル間の素早い刻みが武器。身長175センチと海外勢に比べれば小柄だが、速度を調整したハードリングで勝負する。「どの選手もハードリングは全力では走れない。その中で走りをコントロールできる」と評する。
トーゴ人の父と日本人の母のもとに生まれた村竹は、滑らかな走りが特長。6月の日本選手権では今季世界6位タイの13秒07をマークしており「前半に安定感があり、後半でも維持できる自信がついている」とうなずく。
同コーチは「体格の劣る日本人にとって、短距離ハードルは世界から一番遠い種目と言われていたが、今や世界から一番近い種目となっている」と自信を示す。
2人も決勝進出への手応えを口にした。泉谷は「実力はあるので、あとはメンタル」と言い、村竹も「13秒0や12秒台を出したい」と日本記録更新を視界に入れた。
若きハードラーが、日本勢初の快挙へ突き進む。



