パリ五輪のフェンシング競技でメダルを獲得した、アミューズメント企業ネクサス(NEXUS=群馬県高崎市)に所属する3剣士に、計2億5000万円の報奨金が贈られた。
男子フルーレ団体で金メダルの敷根崇裕(26)と永野雄大(25)に各1億円、男子エペ団体で銀の見延和靖(37)には5000万円。見延は前回21年の東京五輪で初の金メダルに輝き、当時も1億円を贈られている。
同社によると、前日19日に市役所と県庁で開かれた報告会で選手が明らかにした。フェンシングの元全日本王者で、日本協会の会長を務めたこともある星野敏代表(63)から、今回も破格の規模で功績をたたえられた。
3年前は金が1000万円の設定だったが、見延らによる日本フェンシング界悲願の五輪制覇に感動した星野代表が1桁増額していた。今回については「金メダルの報奨金が前例にならって1億円の設定。まずは頂点を目指してもらい、銀と銅は大会後に話し合うことになっていた」と同社広報は説明している。
前回はサプライズだったこともあり、見延が「緊張とは違う体の震えを感じている」と、金メダルの夢をかなえた後の、夢のような話に仰天していた。今回も日本オリンピック委員会(JOC)の報奨金(金500万円、銀200万円、銅100万円)と比べて桁違いの金額。見延と敷根の、法大の先輩でもある星野代表が「社会人になってもフェンシングを続ける選手に夢を与えたい」との信念を貫き、パリ後も奮発した形だ。
今大会の日本は、史上最多を大幅に更新する5個のメダルを獲得。「個人初」「女子初」「種目初」「連続初」「複数初」と記録ラッシュで、空前の高さの注目度となっていた。その祭典の後、アマチュア界では異次元の2億5000万円もの報奨金。フェンシングのメジャー化という、さらなる夢を膨らませる契機にもなりそうだ。【木下淳】
◆ネクサス株式会社 絆を意味する「NEXUS」が社名。95年7月7日に創業。アミューズメント事業を主軸にパチンコホールやホテル、飲食、温浴、フィットネスなど各種展開。09年にNEXUSフェンシングチームを創設し、競技と選手を支援してきた。資本金1000万円。売上高は3072億4607万円(23年6月期)。従業員数は1528人(24年4月)。所在地は群馬県高崎市島野町212の1。星野敏グループ代表、星野正史社長。



