【パリ30日=阿部健吾】「最強」を五輪史に刻む偉業で証明した。
柔道男子81キロ級で永瀬貴規(30=旭化成)が、同級では五輪史上初となる2連覇を達成した。欧米選手の平均的な体格とマッチして世界的に層が厚い同級を制圧。メダル獲得は、16年リオデジャネイロ大会の銅から3大会連続となり、日本柔道で谷亮子、野村忠宏に続く快挙となった。今大会、日本で7個目の金メダルとなった。
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会場で後輩の2連覇を見届けた大野将平は「これこそ日本柔道です」と説いた。ここまでの試合では、ともえ投げなど捨て身技の多用が目立つ。「回避する、逃げるために投げを打っている選手が非常に多い」と指摘する。永瀬はこの日の5試合で一度も捨て身技を仕掛けていない。「柔道の面白さは、連絡技です。足技から大技へ。それにはそもそも両手で相手の道着を握って、受けないといけない。永瀬はそれができる」。相手をしっかりと存分に疲れさせ、要所で投げる。「インパクトのある技ではないけども、投げれる。本当にすごい」とたたえた。
可能にするのは、全ての能力に秀でているから。攻防の技術、メンタルなど。「六角形でもいいですが、パラメーターがあるなら全てで一級品。そして抜き出たものがなく、球体に近い」。10年近く、相手が研究しきれない理由がここにあるという。「目立ったものがあれば対策はできる。永瀬には攻略本がない印象ですね」と語った。



