パリ五輪(オリンピック)代表の玉井陸斗(17=JSS宝塚)が、日本飛び込み界初メダルのシミュレーションに手応えを得た。

五輪前最後の実戦は、決勝517・95点で優勝。午前の予選484・85点から上積みし「疲れもある中で100%の演技ではなかったけれど、安定できたことは収穫です」と前向きに捉えた。

締めは抜群だった。

決勝の最終6本目は5255B(後ろ宙返り2回半2回半ひねりえび型)。審判の1人が10点満点、残り2人も9点で高得点の100・80点をたたき出した。

22年世界選手権で銀メダルを獲得し、今年5月の五輪テスト大会で最強中国勢を抑えて優勝。午前に準決勝、午後に決勝となる8月10日の五輪本番を想定し、予選はあえて余力を残した。21年東京大会の7位入賞から地力をつけ、馬淵崇英コーチは「準決勝から決勝の流れが最も重要。100%以上を決勝で出す」と見据える。

世界選手権の優勝スコアは23年が520・85点、今年2月は564・05点。馬淵コーチは「持っているものを出せば550点。570点取ったらメダルの色が変わる」と自信を持つ。総仕上げに入る玉井は「自分が日本人第1号でメダルを獲得したい。できることをやりきりたい」と誓った。

日本勢が飛び込みで五輪に初出場してから104年。2度目の大舞台で、歴史を変える。【松本航】