馬術とは:馬術トリビア①

五輪で唯一動物が出場&男女が同じフィールドで勝負

手綱を握る馬場馬術の黒木茜(日本馬術連盟提供)
手綱を握る馬場馬術の黒木茜(日本馬術連盟提供)

 五輪競技は基本的に男女がそろってこそ採用されます。ロンドン五輪で野球とともにソフトボールが不採用となったのは、この2つの競技が男子の野球、女子のソフトボールで対になっていたから。夏季大会で女子のみが出ることができる競技はシンクロナイズドスイミングと新体操のみ。これらもシンクロは水泳競技の中の、新体操も体操競技の中のそれぞれ1種目と考えれば、女子のみが出られる競技はありません。少し無理があるかもしれませんが、体操競技の中で段違い平行棒が女子のみで行われていたり、水泳競技の中で800メートル自由形が男子のみだったりするのと同じ考え方です。一方、男子のみで行われている競技を見てみると、かつてはボクシングがそうでしたが12年のロンドン大会から女子も競技として採用され男女で行われるようになりました。

せん馬もアテネ五輪以前から出場

 とはいえ上記の競技も男性と女性が戦うことはありません。ところが馬術競技に関しては五輪で唯一、男女が同じフィールドで戦う競技なのです。そして人間以外の動物が出場する唯一の競技でもあるのです。競馬では桜花賞やオークスなど牝馬だけが出走する牝馬限定戦がありますが、五輪では馬も“男女平等”で牡馬と牝馬、さらにはせん馬(去勢手術をうけた馬)が同じフィールドで戦います。余談ですが、04年のアテネ五輪から人間もすべての競技で性転換手術後2年を経過すれば五輪に参加できることになりました。しかし馬術ではそれ以前からせん馬が五輪に出場していました。

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