妹は「くノ一」を目指す。レスリング・グレコローマン男子59キロ級で銀メダルを獲得した太田忍(22=ALSOK)の地元青森・五戸町立公民館で14日、パブリックビューイングを開催。兄の快挙を見届けると、太田家の三女、八戸工大一1年生の優香さんは目を輝かせた。「悔しいだろうけどすごい結果。自分も頑張りたい」と意気込んだ。

 レスリング一家の末っ子だ。長女理穂さん(24)、次女理奈さん(18)も経験者。英才教育をほどこした父陽一さん(50)が「3番目が一番センスがある」と目を細める素材だ。150センチで52キロ級。3歳から始め、おむつを着けているころから自然とブリッジをしていた。高校では唯一の女子部員のため「練習相手がいないから大変なことはあります」と笑う。

 優しい兄の活躍は刺激となった。8月に帰省して来るとお年玉ならぬ「お盆玉」をくれる。7つ年が違うため顔を合わせる機会は少ないが、「メンタルの強さに尊敬しかない。今日だってあんなに攻める姿は見習いたい」と画面越しに力をもらった。目標は4年後の東京五輪。「一緒に出られたらいい。日本女子は強いし、なれるか分からないけど頑張りたい」と話す。世界を驚かせた「ニンジャレスラー」の妹。太田家の夢は続く。【島根純】