大迫傑(28=ナイキ)が2時間5分29秒で、自身が持つ日本記録を21秒更新した。順位は日本人トップの全体4位で、東京オリンピック(五輪)代表に大きく前進した。

昨年9月のマラソン・グランドチャンピオンシップ(MGC)は3位。代表内定を逃した悔しさを糧に、ケニア合宿など新しい経験を模索した。その成果を日本新記録で示し、1億円もゲットした。8日のびわ湖毎日で、日本新記録を更新されなければ、代表に決定する。

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大迫が素晴らしい走りをみせた。1度は遅れたが、巻き返して日本記録。第一人者らしい別次元の強さだった。MGCは3位だったが、やはり来るべき選手が来たという感じ。あと1レース残しているが、代表に決まれば東京五輪は彼を中心に戦うことになる。

出場せず、ライバルたちの結果を待つ選択肢もあった。ただ、彼の性格が「待ち」を許さなかった。それでも「日本人トップで日本記録突破」が必要な他の選手に比べ、条件は圧倒的に有利。その余裕があったから、強いレースができた。

評価したいのは、失速を恐れず先頭集団でレースをした井上大仁。もし、井上がいなければ大迫も無理をしないはずで、そうなると、日本記録も出なかったかもしれない。大迫は井上に感謝しなければならないし、1億円の半分くらい渡してもいいんじゃない(笑い)。

大迫以上にうれしかったのは、2人が6分台で走るなど多くが自己ベストを更新したこと。シューズの進化もあるが、選手の努力が底上げにつながった。確かに、世界は遠い。大きい実力差を、地の利を生かしてどう詰めるか。東京五輪に向け、まだまだやるべきことは多い。(84年ロサンゼルス、88年ソウル五輪代表)