東京マラソンで2時間5分29秒のマラソン日本新記録を樹立した大迫傑(28=ナイキ)はレースから一夜明けた2日、穏やかな表情だった。都内で会見し「ホッとした」と胸中を語った。

日本マラソン史を塗り替え続ける男は、現役選手では異例の試みも考えている。来春をめどに「日本人の限界に挑戦するという大きなコンセプト」の新レースを創設する準備をしている。タイムを追求するそのレースは「国内」で開催する意向を明かし、「マラソンだけではなく、他のイベントもいろいろ考えている」。トラック種目の開催も検討しているか問われると「そうですね」。その上で「いろいろと整えた段階で、正しい情報を提供させていただきたい」と話した。

代表に大きく前進した東京オリピック(五輪)へ向けては「特にないですね」とした。練習拠点とするケニアと米国の「おいしい部分をうまく使いながら」調整を進めていく見込みという。