びわ湖毎日マラソン(8日、滋賀・大津市皇子山陸上競技場発着)に出場する川内優輝(33=あいおいニッセイ同和損保)が6日、同市内で行われた記者会見に出席した。
今大会は東京オリンピック(五輪)代表を懸けた最後の選考レース。1日の東京マラソンで大迫傑(ナイキ)が樹立した2時間5分29秒の日本新記録を更新し、日本人1位となれば五輪の代表3枠目を獲得する。自己記録2時間8分14秒の川内はこの日、五輪に対してのスタンスをあらためて表明し、強い思いを言葉に込めた。
「現実的に狙えるような状態ではない。世間的に『東京五輪=東京マラソン=マラソン大会=自粛』という風に結びつけられているのは嫌なイメージ。『五輪、五輪』と言われることは…。個人的には五輪じゃなく『びわ湖毎日マラソン』という権威があり、伝統がある大会で、自分自身が練習の成果を発揮するために今、ここにいます」
川内は東京五輪の選考会であるマラソン・グランド・チャンピオンシップ(MGC)に出場する権利を持ちながら、昨秋にドーハで行われた世界選手権を優先。そのため「私の場合、東京五輪に出るためなら、MGCに出ているはず。ドーハ世界陸上を選んだ時点で、東京五輪を考えていません」と繰り返した。
今大会は新型コロナウイルスの感染拡大を考慮し、主催者からは沿道での応援を極力自粛するように発信されている。「五輪」と「マラソン」がひとくくりで注目されることに抵抗感を示しながら、大会が開催されることへ感謝を示した。
「この状況の中で『びわ湖はどうなのか』っていう部分もあり、走れることに感謝しています。大変な状況の中で、びわ湖で走れるのは感謝しないといけない。関係者の皆さま、関わる方々、全ての人に『ありがとうございます』という思いを込めた走りが、できればいいなと思っています。今、この状況で走れることに感謝しています」
「感謝」というフレーズを繰り返し、大会での力走を誓った。


