陸上短距離の多田修平(24=住友電工)と10種競技の丸山優真(22=日大)が8日、「夢・授業(特別版)」で大阪市の扇町小学校を訪れて、子どもたちを指導した。

同校の6年生73人が受講生となり体育館で動画をまじえて体験談を語った後、校庭に場所を移してトレーニング法を教えた。多田は「こういう時期で(触れ合うのは)久々。小学生は純粋な子が多い。『頑張って』の声援が力になる」と刺激を受けた。「子どもが大好き」という丸山も「すごく楽しく刺激になった」。

多田は今年の初戦を4月末に開催予定の織田記念(広島)に設定。自己ベストは17年の10秒07で、東京オリンピック(五輪)の参加標準記録10秒05突破を第1に掲げる。同年に追い風参考で9秒台(9秒94)もマークしたスプリンターは「17年からベストを出せていない。(今季)初戦でベストを出してメンタル的にポジティブに、自信を持って臨みたい」。

丸山は4月のイタリアでの大会にエントリーも、新型コロナウイルス感染症の影響で開催が微妙。東京五輪開催を前提に「イタリアで8000点以上で入賞、日本選手権で8000点以上で優勝して(東京)五輪に出場したい」と意気込んだ。【実藤健一】