陸上男子やり投げのディーン元気(29=ミズノ)が82メートル15の好記録で優勝した。15年世界選手権(北京)銀メダリストで、89メートル21の自己ベストを持つイハブ・アブデルラーマン(エジプト)にも58センチ差で勝利した。

ディーンは「ここまでの過程に自信を持てる結果になりました。また、このそうそうたるメンバーの中での優勝は自信になりました」。今季2戦目でしっかり好記録をマークしたこともそうだが、強敵に勝てたことにも大きな意味があった。

日本歴代4位となる84メートル28の自己記録を持つディーンは10位だったロンドンオリンピック(五輪)以降、故障に苦しんでいた。しかし、昨年8月のセイコーゴールデングランプリで84メートル05を投げ、復活を印象付けた。昨年11月からフィンランドで約3カ月練習し、現在は南アフリカで本格的なシーズンインへ仕上げている。東京五輪の参加標準記録は85メートル00。今後へ向けて「さらなる進歩に必要になるフェーズに向かっていきたい」と話した。